世界遺産である厳島神社はどこが凄い!?2019年06月04日

日本三景の一つであり、世界遺産の厳島神社

 

現在も多くの観光客が訪れる名所ですよね。

 

この厳島神社がこれだけ多くの人が

 

感動するのは、どこが凄いのかを考えてみました。

 

理由は人様々なので、このブログは

 

『風とガレが考える厳島神社の凄い所!』ということで

 

読んでもらえたらと思います。

 

 

 

私が考える『厳島神社の凄い所!』は、

 

1.大自然の中に混ざり込んでいる

 

2.鮮やかな色合い

 

3.水平に大きい(長い)建築物

 

この3つだと思います。

 

 

 

1.大自然の中に混ざり込んでいる

 

緑豊かな山々と、瀬戸内海が広がる中に建っています。

正直、どこに社殿があるのか分からないくらいですよね。

 

これが船から降りて近くに行くと

 

ようやくその建物が分かるぐらい控えめなボリューム感。

 

謙虚さを美徳とする日本文化の表れかなとも思います。

こんなに控えめな建物にして、自然の中に上手く混ざりこめているところが凄い!!

 

 

 

2.鮮やかな色合い

 

建物の木部は床以外ほとんどが朱色に塗られている。

 

この色が鮮やかであり、その鮮やかさが山々の緑や海の水面の色の青緑系色の中に

 

アクセントとして暖色系の朱色が、とてもバランスの取れた配色になっているところが凄い!!

 

 

 

 

3.水平に大きい(長い)建築物

 

先述では『控えめなボリューム感』とお伝えしたように、

 

建築物として決して小さい建物ではありません。

 

建築物として権力や繁栄を見せるために

 

高さをその表現に使うことがあります。

 

しかし、厳島神社はそれを水平方向に大きくしているのです。

これは『1』にも関係してくるのですが、

 

背景の山にしても水平と垂直のバランスは、水平に大きい。

 

垂直に大きくすると周りの自然のバランスとは相反するものになるが、

 

水平方向に大きくすると自然のバランスに合わせることができる。

 

この自然のバランスに合った水平方向の大きさによって

 

建物の存在感を出しているところが凄い!!

 

 

 

『風とガレの考える厳島神社の凄い所!』はいかがだったでしょうか。

 

また、別の日本建築でも良い所、凄い所を紹介できればと思います。

 

ぜひ、楽しみにしていてくださいね。

 

 

 

 


知っていましたか?『いの一番』は建築言葉だとか…!!2019年05月27日

みなさん、普段の生活の中で

 

『いの一番』という言葉を聞いたことがあると思います。

 

意味としては、『真っ先に』とか

 

『一番最初に』といった時に使う言葉ですよね。

 

この言葉には諸説ありますが、

 

実は建築言葉だったという説もあるんですよ。

 

 

 

『柱番付』と言って写真のように、

 

縦軸、横軸に『い、ろ、は、…』と『一、二、三、…』で

 

柱に番号を付けて柱の位置を分かるようにしています。

 

 

 

この柱番付の中に『い-一』があります。

この柱は、建物の北東角の柱に振り付けられます

 

建物の北東の角と言えば、鬼門にあたる方角です。

 

鬼門は邪気の出入りする方角とされています。

 

その為、その出入りを塞ぐことを願って

 

一番最初に『い-一』の柱を建てるそうです。

 

そこから『いの一番』は、

 

『真っ先に』『一番最初に』という意味で使われているそうです。

 

 

 

おもしろいですよね。

 

まだまだ、普段の生活の中にこの様な言葉がありそうですね。

 

またそんな言葉があったら紹介しますね。


『現場管理』と『工事監理』は何が違うの?2019年05月22日

このブログでも何度か登場している

 

『工事監理』現場監督さんがやるのではないか

 

みなさん思うのではないでしょうか?

 

 

 

今日は現場監督さんのおこなう『現場管理』

 

設計士のおこなう『工事監理』について書こうと思います。

 

まず、文字にすると『監理』『管理』

 

漢字の違いに気が付くと思います。

 

 

 

『管理』を調べると、

 

『組織体の目的活動を推進するには、

 

人員、物品、資金、情報などの諸資源を調達し、

 

(中略)活用するための諸制度を整備する』とあります。

 

その言葉とおり現場監督さんの『管理』は、

 

主に現場で必要な材料や職人などを

 

工事工程に合わせて段取りしたりしているのです。

 

 

 

『監理』を調べると、

 

『物事を監督、取り締まること』とあります。

 

設計士の『監理』は、

 

『設計図面と照合し、それが設計図面のとおりに

 

実施されているかいないか、誤ったやり方で工事を

 

していないかを確認すること』です。

 

 

 

ですから、同じ『かんり』でもやっている事は、

 

全く別のことなんです。

 

この『監理』があるからこそ、防げる不備な工事もあるのです。

 

 

 

これから住宅や事務所などを計画しようと思っている方、

 

もしくは計画している途中の方で気になられた方は、

 

一度お問い合わせください。もちろん、問い合わせたからと言って

 

風とガレで設計しないといけないことはありませんので、

 

ご安心ください。


昨日は小松菜がおススメでした。2019年05月17日

普段の仕事は、建築の設計・工事監理・調査を

 

主な業務としていますが、

 

家に帰ると3男児のパパになります。

 

家では幾つかの家事を担当していますが、

 

その一つに、朝食と夕食を作っています。

 

そうなると、自動的に買出し担当にもなります。

 

 

昨日の買出しでは、『小松菜』がおススメでした。

小松菜は、他の緑の野菜に比べて、

 

ちょっとエグ味があるので、敬遠になりがちですよね。

 

私も初めの頃は苦手でした。

 

でも、最初にサッと茹でるとそのエグ味を感じにくくなります。

 

小松菜には、カルシウムや鉄分など栄養素のたくさんあるようです。

 

毎日のご飯は美味しいだけでなく、栄養素のこと家計のことも考えて

 

献立を決めるので、なかなか大変ですよね。

 

 

 

さてさて、小松菜をどんな料理にするかというと

 

私は小松菜の煮びたしが好きなんです。

 

油揚げと一緒に、ダシ汁とみりん・醤油で

 

軽く煮る感じで料理します。

 

ここで、気にしていることは煮過ぎないことですかね。

 

これは私の好みですが、小松菜のシャキシャキした感じが好きなので、

 

サッと煮る感じ。これが一番難しい!

 

なかなか気に入った出来上がりには仕上がらないことが多いです。

 

でも、うまくでき上った時は『してやったり!!』感で嬉しくなります。

 

小松菜は子供達もなかなか食いつきにくい食材ですが、

 

みりんを少し多めに入れると、ほんのり甘みを感じやすくなり、

 

我が子達は食べるようになりました。

 

これからのときどき料理ネタもブログにアップしていきますので、

 

読んでくださいね。


間違った工事をしていませんか。『工事監理』が必要な訳!2019年05月13日

先週、建て方・上棟がおこなわれました。

建物の工事が始まると、建て方・上棟が一番の見所ですよね。
今まで図面で打合せをしていたものが、
目に見えて形となるのですから。
今はクレーンを使って材料を持ち上げるので、
建て方~上棟まで一日で完了します。

 

設計士の仕事はお客様と打合せをして
図面を作成するだけではないのです。
実は、工事が始まってからも
とても大切な仕事があるのです。
それが、『工事監理』です。
『工事監理』って何?と思われるのではないでしょうか。
簡単に言うと、『工事に誤りがないかをチェックする』ことです。
当然、この建て方・上棟に至るまでにも
基礎の中の鉄筋が正しく工事されているか、
基礎と建物を繋ぐ金物が必要な場所に設置されているか
などをチェックしています。

この様に一つ一つの工事に誤りがないかをチェックします。
建て方・上棟が終わると次は耐力壁工事のチェックがあります。
以前にも、ブログで記載しましたが、
施工ミスを見逃さない!現場監理も重要な仕事!!
意外と施工する業者さんの知らないことがあるんです。
レオパレス問題の時も、一つの原因として
『現場の作業員が誤解していたこと』とありました。
その誤解がないかチェックして、もし誤りを見つけた時は
是正の指示をする業務です。だからとても重要なのです。
お客様の大切な建物をしっかり設計と工事監理で
お引渡ししています。
これから住宅や事務所など計画されている方は
一度ご相談ください。
ちなみに、今回建て方・上棟した物件は、事務所です。


毎年鯉のぼりを見ると感動します。2019年05月07日

今年は、平成から令和に元号が変わる事から、
ゴールデンウイークは10連休になった方もいたようですね。
みなさんは、いかがだったでしょうか。
毎年ゴールデンウイーク前になると、
鯉のぼりを見掛けます。
鯉のぼりを見るといつも感動してしまいます。

一体何に感動するかというと、
あの表現力に感動するのです。
もともとは、江戸時代に武家に男の子が生まれると
5月にのぼりをたてて祝っていたのが、
庶民にも広がったようです。
はじめは、のぼりに『鯉の滝登り』を
イメージして鯉を描いていたようです。
今ある鯉のぼりを考えた人がどんなことを思って
あの形にしたのか分かりませんが、
鯉が泳いでいるように見せる表現力
とてもすごいといつも感心します。


実は学生時代までは人前で話をするのは苦手でした。2019年04月27日

今日は、自分のことを書いてみることにしました。
以前子育てサークルで、家づくりセミナーの
講師をしたことをブログで書きました。
『家づくりの時に何に気を付けたらよいのか?を講座で解説してきました。

しか~し、ブログのタイトルにありますように
人前で話をしたり、意見を言うことが
学生時代までは苦手でした。
苦手というより嫌でした。
周りの人からどう見られるのかが
気になって仕方がなかったのです。
そんな私に訪れた転機は、大学を休学して
バックパッカーをしながら、建築を巡る旅をした時です。
始め4ヶ月はシカゴ近郊の街(OarkPark)で
ホームステイしていました。
そこでは、自分の意見をハッキリ言えることが
とても重要でした。
つまり、周りの人がどうなのかは重要ではなく、
自分はどうなのかと言うことでした。
自分が考えて正しいと思うことを言えば良かったのです。
それから、自分で一生懸命考えて良いと思ったことを
自分の意見として持つことができるようになりました。
そんなことがあるからなのか、先日エニアグラムという
性格分類で自己探求ワークショップで出た私のタイプは、
『知識を得て観察する人、知識を得る人』でした。
→ 物事をじっくりと考え、データを集め、慎重に行動します。
だそうです。あ、あ、当たってる。
恐らく自分で一生懸命に考えて意見を持つために、
いつの間にかそうなったのかもしれませんね。
仕事も家づくりの知識やデータをたくさん得て、
じっくり考えて設計しています。
これから家づくりを考えている方は、
気軽にお問い合わせください。


外国人が絶賛した日本の伝統技術とは。2019年04月25日

先日現在工事が進んでいる現場の工事監理に
行った時に基礎の墨付けが終わった所でした。

外国人が絶賛したのは、
上の写真にある縦と横の黒い線のことです。
パッと見ただけではこの線のどこが
絶賛されるか分からないですよね。
こういった工事現場は
世界どこに行ってもあるのですが、
実は一瞬にして数メートルの長さに
直線ラインを引けるこの技術
見た外国人は絶賛したんです。
やはり、数メートルの長さをズレることなく
真っ直ぐなラインを引くのは難しいこと。

では、どの様にして一瞬で真っ直ぐなラインを
一瞬にして引いたのかというと

直線を引きたい2つのポイントに
墨を付けた糸の両端を留めて、
パシッとその糸を弾くだけ。
弾くとそこに墨が付くことで
直線が現れるのです。
この技術は随分昔から日本では使われているのです。
現代技術が進んだ現代でも
まだまだ残っているこの技術!!
日本人の知恵の凄さを感じずにはいられないです。
本当に凄いな~。


なぜ『民家再生・リノベーション事業』を始めたのか!2019年04月21日

前回のブログで、熱い想いを伝える事が
ブログでは重要である事を学びました。
そして、そのブログ道場のワークショップで
『なぜその仕事をするのですか?』という
問いかけがありました。
今日はその問いかけに熱い想いがあるので、
それを書きます。

 

プロフィールの略歴にあるように
実は機械工学科を卒業してから
建築科に編入学しているのです。
そのきっかけは、機械工学科の授業で
クレーンの渡し橋の構造計算をする授業があり、
その授業で橋の設計がとても楽しく魅力なものに感じて
『将来、橋の設計がしたい!!』と夢を見つけました。
そして、世界のいろいろな橋を見るようになりました。
その中でスペインの建築家:サンティアゴ・カラトラヴァの
アラミジョ橋に衝撃を受けました。

そして、建築学科の授業でもたくさんの建築作品を
紹介されるので、一度この目で見てみたいとおもい、
大学を1年休学して、アメリカ東海岸・西ヨーロッパを
バックパッカーをしながら、建築を巡る旅をしました。

 

アメリカ東海岸と西ヨーロッパを旅をする中で、
ヨーロッパでは目的の建築物を見に行く道中、
その街並みがとてもワクワクする街並みだったのです。

なぜこんなにワクワクするのかを考えた時、
その土地の歴史を感じるような雰囲気が
ノスタルジックな雰囲気が
そうさせているのではないかと考えたのです。
日本ではどうかと振り返った時に
スクラップ&ビルドと言われる言葉があるように
古いものは解体して、新しく建てることがほとんどでした。
日本もヨーロッパに負けない長い歴史があるのだから、
ヨーロッパと同じように
ワクワクする街並み・建築物を設計したい
と思うようになり、橋の設計から
再生・リノベーションの設計が夢に変わりました。
大学卒業後は奈良の藤岡建築研究室で
民家再生・日本建築の設計・監理を学びました。


(写真は藤岡建築研究室所属の担当物件です。)

日本建築には、たくさんの日本人の知恵や
文化が込められています。
民家再生・リノベーションをすることで
少しでも多くの人に日本建築の魅力や
楽しさを知ってもらいたい。
と思ってこの仕事を選びました。

 

建築の設計・監理をしながら、
身近にある日本建築の魅力を
ブログで紹介したり、
イベントでパネル展示したりしていますので、
ぜひご覧ください。
一番最近、投稿した記事はこちらです。
『土蔵の花形は漆喰彫刻!豊田市足助地区の漆喰彫刻は凄い!』


今日学んだことは、『熱い想い!!』2019年04月18日

今日は、岡崎ビジネスサポートセンターで
開催された『オカビズブログ道場』に参加して
ブログのノウハウを学ぶ……のだと思ていましたが、
予想に反して、情熱系ブログ道場でした!!

 

当初参加する前は、ブログを事業のアイテムとして
活用するためのテクニックを
勉強するのだと思っていました。
ところが、実際に参加して話を聞いてみると
『そうじゃない!自分たちの中にある情熱をぶつけんるんだ!』
といった理論的な事じゃなく、
なぜその事業を自分がやっているのか。
どんな想いで自分の事業をやっているのか。
それをブログという媒体を使って
みんなに知ってもらうことなんです。

 

最初から自分のイメージしていたブログ道場と違ったため、
オタオタしている時に自己紹介することになり、
トンチンカンな紹介をして、余計に焦ってしまいましたが、
ワークショップなどをやりながら、話を聞いていると
なかなか的を射ていることに気が付く。
今までブログは、読みやすく、分かりやすく、
読者に情報を提供するものだと思っていましたが、
そうじゃない!!自分の熱い想いを知ってもらうものだ!!
ということを学んだ。

 

これからは、僕のいろいろな事への熱い想いを
つづっていこうと思います。
時には、荒々しい文章になる時もあるかもしれませんが、
ぜひ読んでください。お楽しみ!!


ゼミ終了後に講師のミズノ先生と情熱宣言!!
イマイチ伝わりにくいですが……。
帰りの車の中でフツフツと
湧き上がってくるモノがありました。
この熱い気持ちを大切に頑張ります。
案外とこういう情熱系好きなんです。


豊田市川見薬師寺の蝦虹梁をドローン撮影で挑戦してみました。2019年04月16日

先日のブログでも書かせてもらいましたが、
『WE LOVE とよたフェスタ』で
豊田市の日本建築における伝統技術の紹介をしました。
その紹介方法の一つにドローンで撮影した映像を
放映して来場者の方に見てもらいました。

 

ドローン撮影をやってみての感想は、
自分が浮遊体験したような不思議な感じがしました。
普段では体感することのない視界が広がっています。
しかも、それが自分の立っている目の前の景色を
ちょっと高い所からの視点で見ているのです。
書いてあることを読むと当たり前なのですが、
それがイメージでなく実際の映像として見えるのです。
余りにも楽しすぎて、被写体の透き彫り蝦虹梁まで
辿り着くまでに時間がかかってしまいました。

 

ドローン撮影では、カメラと違って高い所でも間近で撮影できること
全体を俯瞰した写真が撮影できることです。
また、真上から見下ろした写真なんかもドローン撮影ならではですよね。
ぜひご覧ください。


土蔵の花形は漆喰彫刻!豊田市足助地区の漆喰彫刻は凄い!2019年04月08日

先日、『WE LOVE とよたフェスタ』で
パネル展示した豊田市足助地区の
鏝絵(漆喰彫刻)を紹介します。
今回紹介する漆喰彫刻は
以前のブログで『鏝絵』について
書いたときにも登場しています。

 

屋根の花形と言えば、鬼瓦と言われますが、
左官の花形は、やはり鏝絵(漆喰彫刻)ではないでしょうか。

この鏝絵(漆喰彫刻)は土蔵の壁に
よく見掛けることができます。
多くは、家紋であったり『水』といった文字であることが多いです。
そんな中でも、職人さんの技術の高さを感じさせるほど
手の込んだ鏝絵(漆喰彫刻)も見ることができます。
それを豊田市足助地区の土蔵で見掛けたのです。

このうねりを打った龍の鏝絵(漆喰彫刻)は
細部の鱗までしっかり鏝で押さえてあります。
当然時間と手間が掛かっていることは
一目瞭然ですが、それだけでなく職人さんの
技術も高くないとなかなか見ることはできません。

 

正直、豊田市にここまでの技術の鏝絵(漆喰彫刻)を
見ることができるとは思っていなかったので、
見つけた時は驚きました。
まだまだ日本建築の伝統技術が
思わぬところで見ることができるかもしれませんね。
また、素敵な伝統技術を見つけることができたら、
紹介しますね。お楽しみに!