上の写真を見て、「これは何か分かりますか?」と聞かれれば、多くの人は「鉋(かんな)」と言うでしょう。
そして、「誰が使う道具ですか?」と聞かれれば、「大工さん」と多くの人は答えるでしょう。
正解です。
ただ、鉋を使うのは大工さんだけではありません。他の職人さんも使う道具なのです。
今日は建具屋さんが使うちょっと変わった鉋を紹介します。
この鉋が変わっている所は削る刃が、鉋の細い面に付いている事です。
みなさんがイメージする鉋は最初に観ていただいた写真のように、広い面に削る刃が付いています。
もちろん、建具屋さんも広い面に刃が付いている鉋も使いますが、写真のように細い面に刃が付いている鉋も使っているんです。
この鉋であれば、角の端っこまで鉋で仕上げる事ができます。
実は建具って、繊細な建築のアイテムなんです。
だから、細くて隅までキッチリ仕上げる必要があるんですね。
大工さんの鉋と建具屋さんの鉋が違うように、他の職人さんの道具もその職業に求められる技術を可能にするためにいろいろな形をした道具があります。
それらを見るといろいろな工夫や知恵があって面白いですね。