セルロースファイバーってどんな断熱材?2025年07月29日

 

暑い日が続きますね。

 

暑すぎて、外で遊ぶなんてことができないくらいですね。

 

熱中症にならないようにエアコンを運転させて、部屋の中で過ごす時間が長くなります。

 

そこで、エアコンの光熱費にも関係する断熱材について、ブログを書きます。

 

今日は、いろいろな断熱材がある中でセルロースファイバーについて書きます。

 

ちょうど、施工している現場の断熱材をセルロースファイバーにしました。

 

 

セルロースファイバーの中身は上の写真になります。

 

一体何かと言うと、新聞などの古紙を繊維状にしたものです。

 

繊維状にしているので、綿に似ています。

 

元々は古紙なので、パルプ材つまり植物系繊維です。

 

それを聞くと、エッ燃えないの?虫がつかないの?と思う方もいるかもしれません。

 

その辺もしっかり対策は出来ています。

 

古紙を繊維状にしてホウ酸系化合物を添加して難燃処理しています。

 

その為、火であぶっても表面が黒く焦げるだけで、火は出ません。

 

また、「ホウ酸」「虫」と聞くと、ひと昔前はホウ酸団子でゴキブリ駆除をしていました。

 

この様にホウ酸系化合物を添加して防虫効果もあるので、問題ありません。

 

 

 

この古紙を繊維状にしたものを、壁の表面に不織布を張って、その壁の中に吹き込みます。

 

吹き込む時は不織布に穴をあけてホースを突っ込んで、吹き込みます。

 

吹き込むと壁の中がパンパンに充填されます。

 

 

吹き込んだ後は、写真のように一つひとつ塞いでいきます。

 

 

 

この様に壁の中をパンパンに充填するので、断熱材を吹き込む前に設備の配管用の穴(上の写真の左上)や電気配線はやっておく必要がありますね。

 

セルロースファイバーの熱伝導率:0.040W/(m/k) 程度なので、断熱性能だけで言えばこれより断熱性能の良い断熱材はあります。

 

しかし、吹き込むことで隙間なく充填される事、パルプ繊維素材(自然素材に近い)である事やその他のメリットもあります。

 

素材がパルプ繊維なので、吸放湿性がある事。断熱材は中に湿気が入って結露してしまうと水分が含まれてしまうので、断熱性能が落ちてしまいます。

 

しかし、吸湿すると結露するリスクが減りますよね。

 

また、繊維状の材料がパンパンに充填されているので吸音性も高くなります。

 

これは実際に現場でセルロースファイバーを吹き込む前と吹き込んだ後では、外からの騒音量がかなり減ることを体感します。

 

ここまでの内容を読むとすごく良い断熱材の様に感じると思います。

 

確かに、優れている断熱材だと思いますが、他の断熱材と比較した時にどうしようか悩む点もあります。

 

それは、少し割高な価格である事。そして、先述しました様に断熱性能は決して優れている数値ではない事です。

 

断熱材の話は、調べるとたくさん出てきます。

 

そして、それらを読んでいくと結局どの断熱材が良いのか分からなくなってくると思います。

 

 

 

私が思うのは、どの断熱材にも一長一短ある。

 

断熱材に何を求めるのか!を明確にすることで断熱材が決まると思います。

 

例えば、自然素材を優先したい。結露による断熱低下のリスクを低くしたい。できるだけ外の騒音を軽減したい。というのであれば、

 

今回紹介したセルロースファイバーが良いと思います。

 

風とガレでは、一つの断熱材に限定せず、それぞれのお客様の家造りに適した断熱材を選んでいます。

 

家づくりをお考えの方は、ぜひご連絡ください。

 

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