先日『ねじぐみ』について書いたときに
イタリアの建築家・カルロスカルパの
作品に使われている建具も紹介しました。
そのカルロスカルパの改修作品を
学生時代に見に行ってきましたので、
その時の写真と共に紹介します。
この作品は、イタリア・ヴェローナにあります。
改修前の建物は14世紀に
カングランデ2世によってつくられた古城を
カルロスカルパが美術館に改修したのです。

この改修でカルロスカルパは
古いものと新しいものを併置しています。
見ていて新旧の対比が
とても面白く感じる空間になっていました。

また、昔の開口部と現代の開口部は
当然技術が発達して作りそのものが
変わってきている部分をどの様に
改修しているのか気になって、
その部分を見てみると
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14世紀にはまだガラスという素材がなかったと思います。
現代では開口部にガラスは必須ですよね。
そのガラスを建物の内側に取り付けて、
外観は昔のままに見える工夫が感じられました。
『昔からのイメージを崩さずに、
現代の技術を取り込み用途に合わせて活用する。』
これが改修の大きな魅力ですよね。
そうそう、改修の時に前々回のブログ紹介した
ねじぐみ格子の建具を取り入れています。

開口部の内側に入れています。
こうして見るととても、素敵ですよね。
カルロスカルパは、伝統的日本建築にも
高い関心があったそうですよ。
この格子も伝統的日本建築の影響かも…。