住居の原点はこれなんだね。2021年05月31日

   

 私の住んでいる豊田市には、曽根遺跡があります。

   

その遺跡は縄文時代~鎌倉時代の遺跡が発見された場所です。

   

遺跡は豊田市指定史跡となっており、公園になっております。

   

本日は、その公園に行ってきました。

  

  

建築設計にかかわっているため、どうしても気になるのは

  

史跡よりも竪穴式住居!!

  

  

見た感じは昔の民家の茅葺き屋根が地面にそのまま置いてある感じ。

  

実際に中を見ても茅葺き屋根の内部と近い造りになっています。

  

  

実際に説明文にも、木材の組み方を『合掌』と表記したり、

  

茅で葺いている事も書いてありました。

  

ここの竪穴式住居は静岡市・登呂遺跡や

  

岐阜県下呂町の峰一合遺跡の復元家屋を参考にしています。

  

  

これを見ると日本の屋根の変遷の中で、

  

様々な材料が登場してきますが、茅葺き屋根は

  

とても長い長い歴史があるのを感じました。


外構も設計しています。2021年05月13日

   

 たまには、現場レポートを書きます。

   

今週から始まりました外構工事。

  

   

築21年目になるお客様です。

  

新築当初はまだお子様も小さかったのですが、

   

今はそのお子様も社会人となり、

   

以前とは暮らし方も変わってきました。

   

暮らし方が変われば、それに合わせて住まいはもちろん

   

住まいの周りの外構も変わってきます。

   

実は風とガレ 外構の設計もやっているんです。

   

外構工事の最初は、解体・鋤取りになります。

     

   

   

まずは、これから計画したプランにするために、リセットする感じですね。

    

解体・鋤取りが終了したら、いよいよ下地作りに入っていきますよ。

    

予定では、今月末完成です。

   

お庭や住まいの周りが少しオシャレになると暮らしが楽しくなりますよ。

   

ご自宅の周りを少しオシャレにしてみませんか?

   

   

コミンカグラシ

住んで働く空間にはそれなりの設計が必要です。
そんな住働一体型のリモートライフに
ふさわしい暮らし方
を設計します。


囲炉裏のいろいろ2021年05月07日

  

先日、炎の揺らめきに癒されるブログを書きました。

  

日本建築において、火を使う場所と言えば、

  

囲炉裏を思いつくのではないでしょうか。

  

  

その囲炉裏について調べてみました。

  

「いろり」という言葉は、室町時代にできたものであり、

   

それ以前は「ひたき」などと呼ばれていたそうです。

   

その意味するところは、人の居場所、火所を表す。

   

囲炉裏は、炊事、採暖、乾燥、照明などが主な機能であり、

   

その昔は歳末や新年などの行事や儀式めいた事もここで行っていたそうです。

   

囲炉裏が切られる場所は、食事・団らんの場所などの人が集まる場所で、

   

今でいうダイニング・キッチンにあたるところです。

   

囲炉裏は神聖視されていて、唾を吐いたり、不浄物を焼くことは

   

禁止されていたそうです。火の神様がいるという事ですかね。

   

そんなことから、囲炉裏の灰を禅の砂庭のように金鏝で均して、

   

いろいろの波模様を表現するなどしていたそうです。

    

確かに写真の囲炉裏の灰もきれいな模様がかたどってありますね。

    

また、昔から生活とも切り離すことのできない存在だったため、

   

民俗学的なことも多くかかわっているようです。

  

参考文献:滅びゆく民家 間取り・構造・内部