秋分の日が過ぎて、少しずつ日が短くなってきました。
その分気温も少しですが、下がったように感じますね。
足助町新町の天王社さんの屋根工事が完了しました。
いぶし銀の和瓦が葺き終わり、最頂上の鯱が据わりました。
工事前の鯱は胴体部分は残っていましたが、尻尾や顎が破損している状態でした。
(下の写真の赤矢印部分)
2体の鯱の残っている部分を参考に修復してもらいました。
天王社さんの最も大きな工事が終わりました。
いよいよ完成が近づいてきました。
以前からの材を再用しながら、新規材も取り入れた天王社さんの完成が楽しみですね。
時間が経つのもあっという間で、
2週間が経った先週末は京都市文化財マネージャー育成講座に参加してきました。
講座の後に、修了課題を一緒に作成するメンバーと修了課題について打合せ!!
その打合せ場所が、「京都を彩る建物」に認定されている九条湯!
外観は昔ながらの銭湯の姿をそのまま残しています。
そして中に入ると、、、、、、、
内部も昔の銭湯の仕上げを綺麗にして、雰囲気を残して、カフェ&バーにしていました。
学生時代に下宿していたところに風呂がなく、銭湯に通っていたので、とても懐かしい雰囲気の中で修了課題の打合せ。
リノベーションは保存するのではなく、その建物の魅力を残して活用する事を改めて感じました。
また、行きたいなぁ~!
台風10号が通り過ぎ、また暑い日が続くようですね。
でも、朝晩は涼しくなった気がします。
さて、台風接近によって足助町・天王社さんの瓦葺きが延期になっていましたが、
今週の月曜日から瓦工事が始まりました。
最近は、耐震性向上などの理由で板金屋根が増えてきていますが、
日本建築にはやはり、和瓦がしっくりきますね。
波型の瓦は雨の多い日本の気候に合わせて形作られてきました。
雨水は木造建築の天敵の一つです。
いかに早く雨水を建築物から遠ざけるか考えられています。
この地域は日本3大瓦の産地である三州瓦の生産地(高浜市)も近いため、質の高い瓦が手に入ります。
そして、何よりもこのいぶし銀の色が渋く光っていてカッコいいですね。
この現場は小さなお社です。屋根面積が小さいけれど、屋根は少し反った形になっています。
なので、いぶし銀の瓦を反った屋根の形に一枚一枚すり合わせながら、職人さんが葺いていきます。
普段何気なく見ている屋根かもしれませんが、職人技が入っているんですよ。
出来上がった時、ピシッと瓦が並んでいる屋根は建築物の品を高めてくれます。
竣工の姿をぜひ楽しみにしていてください。