今月初めに、民家をリノベーションする計画のある物件の現地調査へ行きました。
近所にはまだ茅葺き屋根が残っているほのぼのとした中山間地域です。
改修計画をするにあたり床下を見ておきたかったので、畳を捲っていると、、、、、、、。
何と、囲炉裏の跡が出てきました!!!
民家にとって囲炉裏はどのような存在だったのかを簡単ですが説明しますね。
まず、「囲炉裏(いろり)」という言葉は、室町時代にできたと言われています。
囲炉裏以外にも地方によって呼び名はいろいろありますが、意味するところは火所、人の居場所を表しているそうです。
そして、皆さん聞いてびっくりするかもしれませんが、住まいに設けられた最初の設備なんです。
人類が「火」を扱うようになって歴史が変わったことはご存知だと思います。
それを考えるとなるほど!と思いませんか。
囲炉裏のある所は、食事・団らんの場所・人が集まるところですね。
それは、囲炉裏が炊事、採暖、乾燥、照明などの機能として人の生活の中にあったからです。
それ以外にも歳末や新年、あるいはお産などの行事や儀式めいたことなども囲炉裏のある部屋で行われていたそうです。
囲炉裏は、人の生活の中で欠かすことのできない存在だったことが分かりますね。
建築的要素だけでなく、むしろ民俗的要素の方がたくさんありそうですね。
囲炉裏についていろいろ調べてみると面白かもしれませんね。
参考文献:滅びゆく民家「間取り・構造・内部」川島宙次著
先日、炎の揺らめきに癒されるブログを書きました。
日本建築において、火を使う場所と言えば、
囲炉裏を思いつくのではないでしょうか。
その囲炉裏について調べてみました。
「いろり」という言葉は、室町時代にできたものであり、
それ以前は「ひたき」などと呼ばれていたそうです。
その意味するところは、人の居場所、火所を表す。
囲炉裏は、炊事、採暖、乾燥、照明などが主な機能であり、
その昔は歳末や新年などの行事や儀式めいた事もここで行っていたそうです。
囲炉裏が切られる場所は、食事・団らんの場所などの人が集まる場所で、
今でいうダイニング・キッチンにあたるところです。
囲炉裏は神聖視されていて、唾を吐いたり、不浄物を焼くことは
禁止されていたそうです。火の神様がいるという事ですかね。
そんなことから、囲炉裏の灰を禅の砂庭のように金鏝で均して、
いろいろの波模様を表現するなどしていたそうです。
確かに写真の囲炉裏の灰もきれいな模様がかたどってありますね。
また、昔から生活とも切り離すことのできない存在だったため、
民俗学的なことも多くかかわっているようです。
参考文献:滅びゆく民家 間取り・構造・内部