天王社・和瓦葺きが始まりました。2024年09月05日

 

台風10号が通り過ぎ、また暑い日が続くようですね。

 

でも、朝晩は涼しくなった気がします。

 

さて、台風接近によって足助町・天王社さんの瓦葺きが延期になっていましたが、

 

今週の月曜日から瓦工事が始まりました。

 

 

最近は、耐震性向上などの理由で板金屋根が増えてきていますが、

 

日本建築にはやはり、和瓦がしっくりきますね。

 

波型の瓦は雨の多い日本の気候に合わせて形作られてきました。

 

雨水は木造建築の天敵の一つです。

 

いかに早く雨水を建築物から遠ざけるか考えられています。

 

この地域は日本3大瓦の産地である三州瓦の生産地(高浜市)も近いため、質の高い瓦が手に入ります。

 

そして、何よりもこのいぶし銀の色が渋く光っていてカッコいいですね。

 

 

この現場は小さなお社です。屋根面積が小さいけれど、屋根は少し反った形になっています。

 

なので、いぶし銀の瓦を反った屋根の形に一枚一枚すり合わせながら、職人さんが葺いていきます。

 

 

普段何気なく見ている屋根かもしれませんが、職人技が入っているんですよ。

 

出来上がった時、ピシッと瓦が並んでいる屋根は建築物の品を高めてくれます。

 

竣工の姿をぜひ楽しみにしていてください。


天王社さんの調査です。2023年06月29日

ブログ更新が久しぶりになってしまいました。

 

梅雨でジメジメしてい蒸し暑いですね。

 

 

 

先日、足助・新町地区にある天王社さんの実測に行ってきました。

 

小さい建築物ですが、日本建築の要素が盛りだくさんです。

 

 

社建築の屋根の妻側(写真上)をよく見ると、

 

屋根は微妙にカーブがかかっている。

 

直線ではないです!

 

この曲線によって懐を大きく取りながらも、

 

正面から見たときに、軒先が接近してこない意匠(写真下)になります。

 

 

もし、屋根が直線だったら軒はもっと低くなり、接近してくる感じが出てしまいます。

 

 

 

来年度もしくは再来年度にこの社の修繕工事を予定しています。

 

その為の実測調査です。

 

現況の状態を図面にして、修繕内容を検討します。

 

キレイになる社が楽しみですね。