昨年末に完成した足助町新町自治会の天王社さん。
本日、自治区の皆さんが参加されて、竣工式が行われました。
始まる少し前から雪交じりのみぞれが降る中の竣工式となりましたが、
大雨になることなく無事に終える事ができました。
みぞれの降る中の竣工式は、後年雑談の時に「あの時はみぞれが降って寒い日だったね~。」とみなさんの思い出に残ると思います。
足助町新町のみなさん、天王社竣工、おめでとうございます。
今年ゴールデンウイーク明けてから工事着工しました足助町新町・天王社さんが無事に竣工しました。
規模は大きくない社寺ですが、ゆったりとした構えは日本建築の特徴だと思います。
最近は屋根が小さい建物が多いですが、軒先を伸ばし、屋根の側(けらば)も大きく取ると安定感のあるゆったりとした感じに見えます。
もちろん意匠の事だけでなく、屋根が大きいと風雨から外壁を守る範囲も広がります。
正面建具も当初は古色塗する予定でしたが、建具を桧材で製作したところお客様が凄く気に入っていただき、古色塗するのが勿体ないと言う事になり、クリア塗装になりました。
社寺建築のおおらかな感じが残せたこと、お客様が喜んでいただけたことがとても嬉しかったです。
台風10号が通り過ぎ、また暑い日が続くようですね。
でも、朝晩は涼しくなった気がします。
さて、台風接近によって足助町・天王社さんの瓦葺きが延期になっていましたが、
今週の月曜日から瓦工事が始まりました。
最近は、耐震性向上などの理由で板金屋根が増えてきていますが、
日本建築にはやはり、和瓦がしっくりきますね。
波型の瓦は雨の多い日本の気候に合わせて形作られてきました。
雨水は木造建築の天敵の一つです。
いかに早く雨水を建築物から遠ざけるか考えられています。
この地域は日本3大瓦の産地である三州瓦の生産地(高浜市)も近いため、質の高い瓦が手に入ります。
そして、何よりもこのいぶし銀の色が渋く光っていてカッコいいですね。
この現場は小さなお社です。屋根面積が小さいけれど、屋根は少し反った形になっています。
なので、いぶし銀の瓦を反った屋根の形に一枚一枚すり合わせながら、職人さんが葺いていきます。
普段何気なく見ている屋根かもしれませんが、職人技が入っているんですよ。
出来上がった時、ピシッと瓦が並んでいる屋根は建築物の品を高めてくれます。
竣工の姿をぜひ楽しみにしていてください。
ブログ更新が久しぶりになってしまいました。
梅雨でジメジメしてい蒸し暑いですね。
先日、足助・新町地区にある天王社さんの実測に行ってきました。
社建築の屋根の妻側(写真上)をよく見ると、
屋根は微妙にカーブがかかっている。
直線ではないです!
この曲線によって懐を大きく取りながらも、
正面から見たときに、軒先が接近してこない意匠(写真下)になります。
もし、屋根が直線だったら軒はもっと低くなり、接近してくる感じが出てしまいます。
来年度もしくは再来年度にこの社の修繕工事を予定しています。
その為の実測調査です。
現況の状態を図面にして、修繕内容を検討します。
キレイになる社が楽しみですね。