外国人が絶賛した日本の伝統技術とは。2019年04月25日

先日現在工事が進んでいる現場の工事監理に
行った時に基礎の墨付けが終わった所でした。

外国人が絶賛したのは、
上の写真にある縦と横の黒い線のことです。
パッと見ただけではこの線のどこが
絶賛されるか分からないですよね。
こういった工事現場は
世界どこに行ってもあるのですが、
実は一瞬にして数メートルの長さに
直線ラインを引けるこの技術
見た外国人は絶賛したんです。
やはり、数メートルの長さをズレることなく
真っ直ぐなラインを引くのは難しいこと。

では、どの様にして一瞬で真っ直ぐなラインを
一瞬にして引いたのかというと

直線を引きたい2つのポイントに
墨を付けた糸の両端を留めて、
パシッとその糸を弾くだけ。
弾くとそこに墨が付くことで
直線が現れるのです。
この技術は随分昔から日本では使われているのです。
現代技術が進んだ現代でも
まだまだ残っているこの技術!!
日本人の知恵の凄さを感じずにはいられないです。
本当に凄いな~。


豊田市川見薬師寺の蝦虹梁をドローン撮影で挑戦してみました。2019年04月16日

先日のブログでも書かせてもらいましたが、
『WE LOVE とよたフェスタ』で
豊田市の日本建築における伝統技術の紹介をしました。
その紹介方法の一つにドローンで撮影した映像を
放映して来場者の方に見てもらいました。

 

ドローン撮影をやってみての感想は、
自分が浮遊体験したような不思議な感じがしました。
普段では体感することのない視界が広がっています。
しかも、それが自分の立っている目の前の景色を
ちょっと高い所からの視点で見ているのです。
書いてあることを読むと当たり前なのですが、
それがイメージでなく実際の映像として見えるのです。
余りにも楽しすぎて、被写体の透き彫り蝦虹梁まで
辿り着くまでに時間がかかってしまいました。

 

ドローン撮影では、カメラと違って高い所でも間近で撮影できること
全体を俯瞰した写真が撮影できることです。
また、真上から見下ろした写真なんかもドローン撮影ならではですよね。
ぜひご覧ください。


土蔵の花形は漆喰彫刻!豊田市足助地区の漆喰彫刻は凄い!2019年04月08日

先日、『WE LOVE とよたフェスタ』で
パネル展示した豊田市足助地区の
鏝絵(漆喰彫刻)を紹介します。
今回紹介する漆喰彫刻は
以前のブログで『鏝絵』について
書いたときにも登場しています。

 

屋根の花形と言えば、鬼瓦と言われますが、
左官の花形は、やはり鏝絵(漆喰彫刻)ではないでしょうか。

この鏝絵(漆喰彫刻)は土蔵の壁に
よく見掛けることができます。
多くは、家紋であったり『水』といった文字であることが多いです。
そんな中でも、職人さんの技術の高さを感じさせるほど
手の込んだ鏝絵(漆喰彫刻)も見ることができます。
それを豊田市足助地区の土蔵で見掛けたのです。

このうねりを打った龍の鏝絵(漆喰彫刻)は
細部の鱗までしっかり鏝で押さえてあります。
当然時間と手間が掛かっていることは
一目瞭然ですが、それだけでなく職人さんの
技術も高くないとなかなか見ることはできません。

 

正直、豊田市にここまでの技術の鏝絵(漆喰彫刻)を
見ることができるとは思っていなかったので、
見つけた時は驚きました。
まだまだ日本建築の伝統技術が
思わぬところで見ることができるかもしれませんね。
また、素敵な伝統技術を見つけることができたら、
紹介しますね。お楽しみに!


豊田市川見町の薬師寺にある蝦虹梁にビックリしました。2019年03月29日

先日『WE LOVE とよたフェスタ』で
紹介した豊田市に残る魅力ある伝統技術の
透かし彫りの蝦虹梁について書きます。

豊田市川見町といえば、
四季桜がとてもきれいな名所として
知られていますが、実はその四季桜の名所の
すぐ横にある川見薬師寺さんに
とても立派な蝦虹梁を見ることができます。
その蝦虹梁がこちら!

蝦虹梁とは曲がりくねった形をした向拝(ごはい)柱と
本堂を繋ぐ梁のことを指し、彫刻や彩色を施されている虹梁は
よく見かけるが、このような透かし彫りの蝦虹梁
なかなか見掛けることはできないです。
しかも、細部まで手がいきとどいており、魅力ある蝦虹梁になっている。
本堂までに石階段を、88段・33段・42段登らなくてはなりませんが、
見ごたえのある透かし彫り蝦虹梁なので、一見の価値ありです。


WE LOVE とよたフェスタで豊田市の魅力ある建築技術を紹介しました。2019年03月20日

先週末の3月17日にスカイホール豊田で
開催された『WE LOVE とよたフェスタ』に
パネル出展しました。
『WE LOVE とよたフェスタ』は、
世界一ワクワクするふるさとを目指すことが
開催目的なので、豊田市にある魅力的な
建築技術をパネル展で紹介しました。

今回僕もパネルを作成するにあたり、
豊田市にこれほどの伝統技術を駆使した日本建築が
残っていることに驚きました。
ひとつは、豊田市足助地区にある漆喰彫刻。
もうひとつは、豊田市小原地区にある川見薬師寺の透き彫蝦虹梁。
どちらも細部まで手が掛けられており、
実物を観ると誰もがその完成度に感心すると思います。
もっともっと日本建築の魅力をたくさんの人に
知ってもらいたいです。
それぞれの紹介はまたブログで紹介させていただきます。

たくさんの来場者で会場は賑わっていました。
おかげさまで、たくさんの方に知ってもらえる機会となったと思います。
そんな視点から見ると、とても有意義なイベントだと思います。
もちろん、私のパネル展示だけでなく他の出展者さんも
それぞれの活動を知ってもらえたのではないでしょうか。

イベント後半には豊田市長も会場にご来場されました。
私のパネル展示もご覧になってもらい、
豊田市にある伝統技術の紹介をさせてもらいました。
ちょっとドキドキ!!
これからも日本建築の魅力を多くの方に
知ってもらえる活動をしていきますね。