愛知県には国宝・犬山城や
名古屋城など立派な天守閣と
言われるお城があります。
今回は、そんな大きなお城ではなく
山城・足助城に行ってきました。
山城とは、山地を利用した城をいいます。
このお城は発掘調査の結果15世紀後半から
16世紀後半の痕跡が見つかったそうです。
当初は、軍事空間的な役割のみが強かったです。
天守閣の様な派手さはないものの、
ドッシリした地に根差した雰囲気がありました。
そして、風とガレが注目したのが…… 屋根仕上げです。
薄くはいだ板を重ねて仕上げる杮葺きです。
板の大きさは、それぞれですが30cm ×30cm で
厚み4.5~6mm 程です。
そして材質は、耐久性のある木、水に強い木、はぎやすい木として
杉やさわらがよく使われているようです。
この杮葺きは、小口などを鉋で仕上げるため、
とても優雅な印象になります。
山城のドッシリとした中に、
杮葺きの優雅さで見た目の印象を
重々しいものにならない様にバランスが取れています。
犬山城や名古屋城とはまた違った味わいのあるお城でした。
そして帰り際に、山城・足助城のお城印もちゃんと購入しましたよ。
先週末から始まった『とよたまちさとミライ塾2018』で
風とガレも豊田の魅力を発信するため、
「テーマは『屋根』。日本建築の屋根を徹底解明!」の
プログラムを開催しました。
昨年に初参加して、今年は2回目の参加です。
豊田市足助町には
国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている
街並みがあります。
その街並みを散策しながら、
日本建築の魅力を知ってもらう企画をしました。
昨年は、意外と気が付かない日本建築の
おもしろい所を探しながら散策する内容でした。
今年は、もう少し踏み込んで日本建築の『屋根』について
分かりやすく解説しました。
観光地でよく観る檜皮葺き(例:二条城唐門の屋根)や
杮葺き(例:桂離宮中書院)の中がどういう仕組みに
なっているか、瓦の種類や屋根のかたち、名称、など
写真を見てもらいながら解説しました。
解説した後は、実際に足助の街並みを見ながら、
日本建築の魅力を楽しんでもらいました。
参加者さんからの声
『気づきにくい点を説明してもらえて、
楽しく歩けました。』
『私は建築のことは全然わからないのですが、
わからないからこそ「なるほど」と
興味をもってお話を聞くことができました。
あと、吉谷さんが楽しそうに話されているのが
とても印象的で、本当に日本建築が好きなんだなぁと
お話に引き込まれていました。』 等
参加者さんから楽しかったと言ってもらえて良かったです。
また、機会がありましたら企画したいと思います。