まだまだ残っています!魅力ある日本建築!2020年11月02日

 

先週末、足助・明川自治区に残る

 

農村舞台を見せてもらいました。

 

何と!嘉永五年(1852年)の棟札が残っていました。

 

 

今から168年前に建てられたもの。

 

江戸時代末期に建てられ、この地域の文化を培ってきた建物。

 

農村舞台の凄い所は木造でこの間口に柱がないということ!!

 

 

 

この間口の開口部を支える大きな梁!

 

屋根は今となっては鈑金葺きとなっているが、元々は茅葺き屋根。

 

そして、これらの木組みを支えるのが大工の技術。

 

 

 

もちろん、舞台というので奈落の底なるものがありました。

 

 

 

ちゃんと地狂言(歌舞伎)などを上演できるように作られているのですね。

 

ちょっとした仕掛けや工夫もあり、

 

いつも伝統建築物を見ると昔の人の知恵に驚かされます。

 

 

 

 

豊田市に残る日本建築の魅力を解説するイベント今月21日(土)に開催します。

 

日本建築、歴史建築に興味・関心のある方、ぜひご参加ください。

 

お申し込みはこちら ↓

 

https://www.toyota-miraijuku.com/events/181

 

お待ちしております。

 

 


日本建築の代表的屋根の一つ檜皮葺きについて2020年04月14日

日本建築の屋根には色々な種類があります。

 

現代の屋根は、瓦葺き金属(板金)葺きがほとんどです。

 

しかし、社寺建築をみると檜皮葺き杮(板)葺きがみられます。

 

杮(板)葺きについては、先月足助城に行った時のことを

 

ブログ記事にした時に紹介しました(山城の足助城を見学してきました)。

 

 

 

今日は、もう一つの檜皮葺きについて紹介したいと思います。

 

豊田市の隣の岡崎市にある瀧山寺・本堂が国の重要文化財に指定されています。

 

その本堂の屋根が、檜皮葺きです。

 

 

 

檜皮葺きは、読んで字のごとく桧の樹皮です。

 

樹皮と言っても一番外側いちばんのゴツゴツした『鬼皮』、

 

真ん中の『真皮』、一番内側で木質に接する『甘皮』に分けられ、

 

檜皮葺きで使用されるのは、第二層目の『真皮』です。

 

その真皮を少しずつズラしながら竹で作った釘で留めていきます。

 

 

 

檜皮葺きの歴史を見ると七世紀後半に登場していた記録があります。

 

ただし、現存する檜皮葺きの屋根は最も古い例でも

 

十五世紀の半ばまでしかさかのぼらないようです。

 

瓦は中国から伝播した技法ですし、茅葺きはヨーロッパにも

 

類似を見出せるようです。

 

しかし、樹皮を用いる屋根葺工法は他にはない、

 

日本独自のもののようです。

 

そして、檜皮葺きの魅力は何と言っても、あの曲線美です。

 

 

ゆったりとした優雅な感じのする曲線

 

作り出す素材はありません。

 

有名な建築物で言えば京都の清水寺ですね。

 

ぜひ観る機会がありましたら屋根の優雅さも

 

注目してくださいね。

 

 


『おばらのじかん』で紹介してもらってます。2020年01月31日

昨年11月に開催しました『とよたまちさとミライ塾2019』第3期。

 

小原地区にある川見薬師寺本堂の蝦虹梁を紹介しました。

 

その『とよたまちさとミライ塾2019』での活動が、

 

主に小原地区で配布されているフリーペーパー『おばらのじかん』

 

「小原の穴場名所」として紹介されました!!

 

 

とても嬉しいです!!

 

豊田市にある日本建築の魅力が多くの人に伝わると良いですね。

 

今年3月8日(日)にも3年目となる『WE LOVE とよたフェスタ2020』にて

 

豊田市の魅力とリノベーションのススメをパネル展示する予定です。

 

ぜひ、観に来てくださいね!

 


僕の好きな建築家サンティアゴ・カラトラバ作品12020年01月09日

僕が建築を志すキッカケは建築家サンティアゴ・カラトラバが設計した

 

アラミジョ橋に衝撃を受けたことは以前のブログで書きました。

 

 

それ以来、僕は建築家サンティアゴ・カラトラバの作品が

 

大好きになました。

 

 

 

今日は、建築家サンティアゴ・カラトラバの作品を紹介したいと思います。

 

今回紹介する作品は、スペイン・バレンシアの『芸術科学都市』にある

 

IMAXシアター『レミスフェリック』です。

 

 

建築家サンティアゴ・カラトラバは建築構造をデザインすることで有名です。

 

しかし、『レミスフェリック』の魅力はそれだけではありません。

 

実は、日本建築の設計にもよく使われている手法があるのです。

 

 

それは『水面に建築物を写す』という方法です。

 

『レミスフェリック』は水面に映すことで、

 

人の眼に見えるように設計されている。

 

 

 

日本の建築物でこの手法が使われている代表的な建築物は、

 

平等院鳳凰堂浄瑠璃寺本堂などがあります。

 

平等院鳳凰堂は、あたかも極楽の宝池に浮かぶ宮殿のように

 

水面にその美しい姿を映しています。

 

浄瑠璃寺本堂は、扉を開けて直接仏様を拝むのは恐れおおいということで、

 

水面にその姿を映し水面に写った仏様を拝むことができるようになっています。

 


(この日は風があり、本堂は水面に映らなかった)

 

それぞれ水面に映すことに色々な想いがあったようですね。

 

 

 

また、水面に映る姿を楽しむ文化は建築物だけではありません。

 

富士山は湖の水面に写っている姿も多くの日本人から愛されてきました。

 

『レミスフェリック』を見て、水面に写る姿を楽しむ文化

 

東洋・西洋問わず存在することに驚きました。


とよたまちさとミライ塾で豊田の魅力を発信!2019年11月21日

先日、豊田市小原地区の

川見町にある薬師寺さんで

 

とよたまちさとミライ塾2019の第3期に

 

プログラムを開催いたしました。

 

このプログラムでは、川見薬師寺さんの蝦虹梁について

 

建築的な視点からの解説と

 

お寺の説法的な視点からの解説を

 

聞くことができます。

 

 

 

川見薬師寺さんの蝦虹梁は

 

龍の透し彫りが使われています。

 

 

実は、これがなかなかお目にかかることのない蝦虹梁なんです。

 

虹梁・蝦虹梁でよく見るのは、

 

下の写真のように唐草や雲などを型取った彫刻です。

 

 

 

そして、川見薬師寺さんの蝦虹梁は

 

昇り龍と降り龍の対になっているのです。

 

いわゆる、阿吽の呼吸と言われる関係なのだとか…。

 

私も説法的な視点からの解説には

 

『へぇ~』、『ほぉ~』の連続でした。

 

 

 

参加者さんのアンケートには

 

『身近にすごいものがあるのを再発見できた。』

 

『建築家、お寺の方の両方の話を聞くことができ、

 

とても分かりやすい話で、本当におもしろかったです。』

 

このようなご回答をいただきました。

 

日本建築の魅力、豊田市の魅力を

 

感じてもらえて、僕も嬉しい気持ちになりました。

 

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

 

 

 

 


今年も参加します。とよたまちさとミライ塾!!2019年10月01日

今年もこの季節がやってきました。

 

そう!『とよたまちさとミライ塾2019』!!

 

 

一昨年、昨年は足助にて、

 

日本建築のおもしろポイント

 

日本建築の屋根についていろいろ解説をしながら

 

街歩きをするイベントでした。

 

 

 

今年は豊田市小原地区にある川見薬師寺さんにて

 

社寺建築の見所の一つである虹梁について話をする予定です。

 

 

そして、その虹梁に彫られている昇り龍・降り龍の意味についても

 

川見薬師寺さんに解説してもらいます。

 

社寺建築などは普段では見ることがないと思いますが、

 

京都や奈良に旅行でいくと社寺建築を見学すると思います。

 

このミライ塾で話を聞くと、

 

今までだと何気なく見ていたポイントも

 

楽しく見てしまうこと間違いなし!

 

申し込みはこちらから ↓

 

小原は四季桜だけじゃない!もう一つの名所はここだ!!

『川見薬師寺・虹梁の昇り龍を建築家と一緒に自然の法則から学ぶ』

 

ぜひご参加ください。お待ちしております。


考えた結果、この形になった!日本建築の知恵!2019年08月06日

豊田市にある魅力ある建築パート2!!

 

先日豊田市旧藤岡地区を車で走っていると

 

なっ、なっ、何とも面白い形をした

 

納屋を発見!!

 

 

パッと見て目に付くのが、

 

2階への直通スロープ!!

 

納屋だけにモノを色々収納する建物ですが、

 

重たい荷物を持って階段を上がるのが大変!!

 

ということでできたのが、このスロープと思われます。

 

考えればごく普通の発想なのですが、

 

実際に見掛けることが少ないアプローチですよね。

 

 

 

そして、もう一つの素敵な日本建築の特徴は、

 

 

軒下のスペースを広く取りたい!!

 

だけど、柱が建つと邪魔になるから、

 

柱を建てないで、軒下を広くする方法を考えたら……

 

写真のような形になりました!!

 

これはこの地域だけでなく、他の地域でも

 

見ることができる日本建築の形です。

 

軒下を広くするために、敢えて曲がっている木材を

 

見つけてきて使っています。

 

その為、右と左の形が全く違う!!

 

 

昔は近くの山の木を使って建てているから、

 

同じような形の木材にはならないのですね。

 

これがまた味のあるファサードになっていますね。

 

 

 

まだまだ豊田市には魅力ある日本建築が見つかる予感!!

 

また見つけることができましたら紹介しますね。


国宝5城の一つである犬山城に行ってきました。2019年07月11日

先日、愛知県犬山市にある国宝・犬山城へ行ってきました。

 

犬山城も7月半ばから修理工事が始まるということで、

 

足場で囲まれる前に久しぶりに見ておこうとなった訳です。

 

 

国宝指定されている5城があり、犬山城はその一つです。

 

犬山城以外の国宝に指定されている城郭は、

 

世界遺産でもある姫路城、「烏城(からすじょう)」の別名を持つ松本城

 

様々な破風があり見ごたえのある彦根城、2015年7月に国宝指定された松江城です。

 

その中でも犬山城は現存する最古の様式の天守閣だそうです。

 

天守閣と言えば、やはり天守からの眺めが楽しみですよね。

 

 

天守まで登っていく途中の窓から外をのぞくと……。

 

 

この地方ではあまり見かけることのない平袖瓦をみつけました!!

 

関西地方ではよく見かける袖瓦です。

 

また、普段では見かけることがないのは、鬼瓦の裏側。

 

 

実は中身は詰まっていないです。

 

結構マニアックな所ですが、日本建築は地方の特色が

 

たくさんあるので、見比べてみると楽しいですよ。

 

因みに、今一番行って見たい城・城跡は、

 

兵庫県にある竹田城!!

 

天空の城と呼ばれる雲海の中に立ってみたいです。


なぜ『民家再生・リノベーション事業』を始めたのか!2019年04月21日

前回のブログで、熱い想いを伝える事が
ブログでは重要である事を学びました。
そして、そのブログ道場のワークショップで
『なぜその仕事をするのですか?』という
問いかけがありました。
今日はその問いかけに熱い想いがあるので、
それを書きます。

 

プロフィールの略歴にあるように
実は機械工学科を卒業してから
建築科に編入学しているのです。
そのきっかけは、機械工学科の授業で
クレーンの渡し橋の構造計算をする授業があり、
その授業で橋の設計がとても楽しく魅力なものに感じて
『将来、橋の設計がしたい!!』と夢を見つけました。
そして、世界のいろいろな橋を見るようになりました。
その中でスペインの建築家:サンティアゴ・カラトラヴァの
アラミジョ橋に衝撃を受けました。

そして、建築学科の授業でもたくさんの建築作品を
紹介されるので、一度この目で見てみたいとおもい、
大学を1年休学して、アメリカ東海岸・西ヨーロッパを
バックパッカーをしながら、建築を巡る旅をしました。

 

アメリカ東海岸と西ヨーロッパを旅をする中で、
ヨーロッパでは目的の建築物を見に行く道中、
その街並みがとてもワクワクする街並みだったのです。

なぜこんなにワクワクするのかを考えた時、
その土地の歴史を感じるような雰囲気が
ノスタルジックな雰囲気が
そうさせているのではないかと考えたのです。
日本ではどうかと振り返った時に
スクラップ&ビルドと言われる言葉があるように
古いものは解体して、新しく建てることがほとんどでした。
日本もヨーロッパに負けない長い歴史があるのだから、
ヨーロッパと同じように
ワクワクする街並み・建築物を設計したい
と思うようになり、橋の設計から
再生・リノベーションの設計が夢に変わりました。
大学卒業後は奈良の藤岡建築研究室で
民家再生・日本建築の設計・監理を学びました。


(写真は藤岡建築研究室所属の担当物件です。)

日本建築には、たくさんの日本人の知恵や
文化が込められています。
民家再生・リノベーションをすることで
少しでも多くの人に日本建築の魅力や
楽しさを知ってもらいたい。
と思ってこの仕事を選びました。

 

建築の設計・監理をしながら、
身近にある日本建築の魅力を
ブログで紹介したり、
イベントでパネル展示したりしていますので、
ぜひご覧ください。
一番最近、投稿した記事はこちらです。
『土蔵の花形は漆喰彫刻!豊田市足助地区の漆喰彫刻は凄い!』


豊田市川見薬師寺の蝦虹梁をドローン撮影で挑戦してみました。2019年04月16日

先日のブログでも書かせてもらいましたが、
『WE LOVE とよたフェスタ』で
豊田市の日本建築における伝統技術の紹介をしました。
その紹介方法の一つにドローンで撮影した映像を
放映して来場者の方に見てもらいました。

 

ドローン撮影をやってみての感想は、
自分が浮遊体験したような不思議な感じがしました。
普段では体感することのない視界が広がっています。
しかも、それが自分の立っている目の前の景色を
ちょっと高い所からの視点で見ているのです。
書いてあることを読むと当たり前なのですが、
それがイメージでなく実際の映像として見えるのです。
余りにも楽しすぎて、被写体の透き彫り蝦虹梁まで
辿り着くまでに時間がかかってしまいました。

 

ドローン撮影では、カメラと違って高い所でも間近で撮影できること
全体を俯瞰した写真が撮影できることです。
また、真上から見下ろした写真なんかもドローン撮影ならではですよね。
ぜひご覧ください。


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