毎年鯉のぼりを見ると感動します。2019年05月07日

今年は、平成から令和に元号が変わる事から、
ゴールデンウイークは10連休になった方もいたようですね。
みなさんは、いかがだったでしょうか。
毎年ゴールデンウイーク前になると、
鯉のぼりを見掛けます。
鯉のぼりを見るといつも感動してしまいます。

一体何に感動するかというと、
あの表現力に感動するのです。
もともとは、江戸時代に武家に男の子が生まれると
5月にのぼりをたてて祝っていたのが、
庶民にも広がったようです。
はじめは、のぼりに『鯉の滝登り』を
イメージして鯉を描いていたようです。
今ある鯉のぼりを考えた人がどんなことを思って
あの形にしたのか分かりませんが、
鯉が泳いでいるように見せる表現力
とてもすごいといつも感心します。


実は学生時代までは人前で話をするのは苦手でした。2019年04月27日

今日は、自分のことを書いてみることにしました。
以前子育てサークルで、家づくりセミナーの
講師をしたことをブログで書きました。
『家づくりの時に何に気を付けたらよいのか?を講座で解説してきました。

しか~し、ブログのタイトルにありますように
人前で話をしたり、意見を言うことが
学生時代までは苦手でした。
苦手というより嫌でした。
周りの人からどう見られるのかが
気になって仕方がなかったのです。
そんな私に訪れた転機は、大学を休学して
バックパッカーをしながら、建築を巡る旅をした時です。
始め4ヶ月はシカゴ近郊の街(OarkPark)で
ホームステイしていました。
そこでは、自分の意見をハッキリ言えることが
とても重要でした。
つまり、周りの人がどうなのかは重要ではなく、
自分はどうなのかと言うことでした。
自分が考えて正しいと思うことを言えば良かったのです。
それから、自分で一生懸命考えて良いと思ったことを
自分の意見として持つことができるようになりました。
そんなことがあるからなのか、先日エニアグラムという
性格分類で自己探求ワークショップで出た私のタイプは、
『知識を得て観察する人、知識を得る人』でした。
→ 物事をじっくりと考え、データを集め、慎重に行動します。
だそうです。あ、あ、当たってる。
恐らく自分で一生懸命に考えて意見を持つために、
いつの間にかそうなったのかもしれませんね。
仕事も家づくりの知識やデータをたくさん得て、
じっくり考えて設計しています。
これから家づくりを考えている方は、
気軽にお問い合わせください。


外国人が絶賛した日本の伝統技術とは。2019年04月25日

先日現在工事が進んでいる現場の工事監理に
行った時に基礎の墨付けが終わった所でした。

外国人が絶賛したのは、
上の写真にある縦と横の黒い線のことです。
パッと見ただけではこの線のどこが
絶賛されるか分からないですよね。
こういった工事現場は
世界どこに行ってもあるのですが、
実は一瞬にして数メートルの長さに
直線ラインを引けるこの技術
見た外国人は絶賛したんです。
やはり、数メートルの長さをズレることなく
真っ直ぐなラインを引くのは難しいこと。

では、どの様にして一瞬で真っ直ぐなラインを
一瞬にして引いたのかというと

直線を引きたい2つのポイントに
墨を付けた糸の両端を留めて、
パシッとその糸を弾くだけ。
弾くとそこに墨が付くことで
直線が現れるのです。
この技術は随分昔から日本では使われているのです。
現代技術が進んだ現代でも
まだまだ残っているこの技術!!
日本人の知恵の凄さを感じずにはいられないです。
本当に凄いな~。


なぜ『民家再生・リノベーション事業』を始めたのか!2019年04月21日

前回のブログで、熱い想いを伝える事が
ブログでは重要である事を学びました。
そして、そのブログ道場のワークショップで
『なぜその仕事をするのですか?』という
問いかけがありました。
今日はその問いかけに熱い想いがあるので、
それを書きます。

 

プロフィールの略歴にあるように
実は機械工学科を卒業してから
建築科に編入学しているのです。
そのきっかけは、機械工学科の授業で
クレーンの渡し橋の構造計算をする授業があり、
その授業で橋の設計がとても楽しく魅力なものに感じて
『将来、橋の設計がしたい!!』と夢を見つけました。
そして、世界のいろいろな橋を見るようになりました。
その中でスペインの建築家:サンティアゴ・カラトラヴァの
アラミジョ橋に衝撃を受けました。

そして、建築学科の授業でもたくさんの建築作品を
紹介されるので、一度この目で見てみたいとおもい、
大学を1年休学して、アメリカ東海岸・西ヨーロッパを
バックパッカーをしながら、建築を巡る旅をしました。

 

アメリカ東海岸と西ヨーロッパを旅をする中で、
ヨーロッパでは目的の建築物を見に行く道中、
その街並みがとてもワクワクする街並みだったのです。

なぜこんなにワクワクするのかを考えた時、
その土地の歴史を感じるような雰囲気が
ノスタルジックな雰囲気が
そうさせているのではないかと考えたのです。
日本ではどうかと振り返った時に
スクラップ&ビルドと言われる言葉があるように
古いものは解体して、新しく建てることがほとんどでした。
日本もヨーロッパに負けない長い歴史があるのだから、
ヨーロッパと同じように
ワクワクする街並み・建築物を設計したい
と思うようになり、橋の設計から
再生・リノベーションの設計が夢に変わりました。
大学卒業後は奈良の藤岡建築研究室で
民家再生・日本建築の設計・監理を学びました。


(写真は藤岡建築研究室所属の担当物件です。)

日本建築には、たくさんの日本人の知恵や
文化が込められています。
民家再生・リノベーションをすることで
少しでも多くの人に日本建築の魅力や
楽しさを知ってもらいたい。
と思ってこの仕事を選びました。

 

建築の設計・監理をしながら、
身近にある日本建築の魅力を
ブログで紹介したり、
イベントでパネル展示したりしていますので、
ぜひご覧ください。
一番最近、投稿した記事はこちらです。
『土蔵の花形は漆喰彫刻!豊田市足助地区の漆喰彫刻は凄い!』


今日学んだことは、『熱い想い!!』2019年04月18日

今日は、岡崎ビジネスサポートセンターで
開催された『オカビズブログ道場』に参加して
ブログのノウハウを学ぶ……のだと思ていましたが、
予想に反して、情熱系ブログ道場でした!!

 

当初参加する前は、ブログを事業のアイテムとして
活用するためのテクニックを
勉強するのだと思っていました。
ところが、実際に参加して話を聞いてみると
『そうじゃない!自分たちの中にある情熱をぶつけんるんだ!』
といった理論的な事じゃなく、
なぜその事業を自分がやっているのか。
どんな想いで自分の事業をやっているのか。
それをブログという媒体を使って
みんなに知ってもらうことなんです。

 

最初から自分のイメージしていたブログ道場と違ったため、
オタオタしている時に自己紹介することになり、
トンチンカンな紹介をして、余計に焦ってしまいましたが、
ワークショップなどをやりながら、話を聞いていると
なかなか的を射ていることに気が付く。
今までブログは、読みやすく、分かりやすく、
読者に情報を提供するものだと思っていましたが、
そうじゃない!!自分の熱い想いを知ってもらうものだ!!
ということを学んだ。

 

これからは、僕のいろいろな事への熱い想いを
つづっていこうと思います。
時には、荒々しい文章になる時もあるかもしれませんが、
ぜひ読んでください。お楽しみ!!


ゼミ終了後に講師のミズノ先生と情熱宣言!!
イマイチ伝わりにくいですが……。
帰りの車の中でフツフツと
湧き上がってくるモノがありました。
この熱い気持ちを大切に頑張ります。
案外とこういう情熱系好きなんです。


豊田市川見薬師寺の蝦虹梁をドローン撮影で挑戦してみました。2019年04月16日

先日のブログでも書かせてもらいましたが、
『WE LOVE とよたフェスタ』で
豊田市の日本建築における伝統技術の紹介をしました。
その紹介方法の一つにドローンで撮影した映像を
放映して来場者の方に見てもらいました。

 

ドローン撮影をやってみての感想は、
自分が浮遊体験したような不思議な感じがしました。
普段では体感することのない視界が広がっています。
しかも、それが自分の立っている目の前の景色を
ちょっと高い所からの視点で見ているのです。
書いてあることを読むと当たり前なのですが、
それがイメージでなく実際の映像として見えるのです。
余りにも楽しすぎて、被写体の透き彫り蝦虹梁まで
辿り着くまでに時間がかかってしまいました。

 

ドローン撮影では、カメラと違って高い所でも間近で撮影できること
全体を俯瞰した写真が撮影できることです。
また、真上から見下ろした写真なんかもドローン撮影ならではですよね。
ぜひご覧ください。


土蔵の花形は漆喰彫刻!豊田市足助地区の漆喰彫刻は凄い!2019年04月08日

先日、『WE LOVE とよたフェスタ』で
パネル展示した豊田市足助地区の
鏝絵(漆喰彫刻)を紹介します。
今回紹介する漆喰彫刻は
以前のブログで『鏝絵』について
書いたときにも登場しています。

 

屋根の花形と言えば、鬼瓦と言われますが、
左官の花形は、やはり鏝絵(漆喰彫刻)ではないでしょうか。

この鏝絵(漆喰彫刻)は土蔵の壁に
よく見掛けることができます。
多くは、家紋であったり『水』といった文字であることが多いです。
そんな中でも、職人さんの技術の高さを感じさせるほど
手の込んだ鏝絵(漆喰彫刻)も見ることができます。
それを豊田市足助地区の土蔵で見掛けたのです。

このうねりを打った龍の鏝絵(漆喰彫刻)は
細部の鱗までしっかり鏝で押さえてあります。
当然時間と手間が掛かっていることは
一目瞭然ですが、それだけでなく職人さんの
技術も高くないとなかなか見ることはできません。

 

正直、豊田市にここまでの技術の鏝絵(漆喰彫刻)を
見ることができるとは思っていなかったので、
見つけた時は驚きました。
まだまだ日本建築の伝統技術が
思わぬところで見ることができるかもしれませんね。
また、素敵な伝統技術を見つけることができたら、
紹介しますね。お楽しみに!


豊田市川見町の薬師寺にある蝦虹梁にビックリしました。2019年03月29日

先日『WE LOVE とよたフェスタ』で
紹介した豊田市に残る魅力ある伝統技術の
透かし彫りの蝦虹梁について書きます。

豊田市川見町といえば、
四季桜がとてもきれいな名所として
知られていますが、実はその四季桜の名所の
すぐ横にある川見薬師寺さんに
とても立派な蝦虹梁を見ることができます。
その蝦虹梁がこちら!

蝦虹梁とは曲がりくねった形をした向拝(ごはい)柱と
本堂を繋ぐ梁のことを指し、彫刻や彩色を施されている虹梁は
よく見かけるが、このような透かし彫りの蝦虹梁
なかなか見掛けることはできないです。
しかも、細部まで手がいきとどいており、魅力ある蝦虹梁になっている。
本堂までに石階段を、88段・33段・42段登らなくてはなりませんが、
見ごたえのある透かし彫り蝦虹梁なので、一見の価値ありです。


WE LOVE とよたフェスタで豊田市の魅力ある建築技術を紹介しました。2019年03月20日

先週末の3月17日にスカイホール豊田で
開催された『WE LOVE とよたフェスタ』に
パネル出展しました。
『WE LOVE とよたフェスタ』は、
世界一ワクワクするふるさとを目指すことが
開催目的なので、豊田市にある魅力的な
建築技術をパネル展で紹介しました。

今回僕もパネルを作成するにあたり、
豊田市にこれほどの伝統技術を駆使した日本建築が
残っていることに驚きました。
ひとつは、豊田市足助地区にある漆喰彫刻。
もうひとつは、豊田市小原地区にある川見薬師寺の透き彫蝦虹梁。
どちらも細部まで手が掛けられており、
実物を観ると誰もがその完成度に感心すると思います。
もっともっと日本建築の魅力をたくさんの人に
知ってもらいたいです。
それぞれの紹介はまたブログで紹介させていただきます。

たくさんの来場者で会場は賑わっていました。
おかげさまで、たくさんの方に知ってもらえる機会となったと思います。
そんな視点から見ると、とても有意義なイベントだと思います。
もちろん、私のパネル展示だけでなく他の出展者さんも
それぞれの活動を知ってもらえたのではないでしょうか。

イベント後半には豊田市長も会場にご来場されました。
私のパネル展示もご覧になってもらい、
豊田市にある伝統技術の紹介をさせてもらいました。
ちょっとドキドキ!!
これからも日本建築の魅力を多くの方に
知ってもらえる活動をしていきますね。


豊田市の市街地景観ワークショップに参加してきました。2019年03月11日

先日豊田市都市整備課の主催する
『中心市街地景観ワークショップ』に参加してきました。
風とガレは民家再生・リノベーションが専門の設計事務所です。
『民家再生』というと昔ながらの古民家を
イメージすると思いますが、昭和後半の建物でも
民家再生としてリノベーションをしてます。
実は中心市街地でも昔ながらの街並みが残っているんです。

 

今回のワークショップでは、
4~5人のグループディスカッション形式でした。
僕のグループには、学生さんや豊田市中心市街地で
生れ育って今も暮らしている方や仕事で豊田市に
通勤されている方と一緒でした。
そんな方達と豊田市の気にっている景観や
もっと良くなるのにもったいないエリアなど
たくさんの意見を聞くことができました。
グループの全員が気に入っている景観エリアが
豊田市美術館名鉄豊田市駅から観える東側の景観でした。
そして、もう一つみなさん共通の意見として、『緑が少ない』
特に夏の厳しい日差しを遮ってくれるような緑がないということでした。
視覚的に緑や木陰がないのは気分が違ってきますね。
実は東京というと大都会ですが、意外と緑が沢山あるんです。
そして、街づくりでは豊田市の特徴・魅力を見つけて、
それを盛り込んでいく必要があることも話として出ました。

豊田市に住んでいながら、知らない景観も
知ることができたとても良いワークショップでした。


豊田市足助地区にある重要文化財・旧鈴木家住宅が一般公開!2019年03月07日

少し前になるのですが、
豊田市足助地区にある重要文化財・旧鈴木家住宅
保存修理工事途中を見学できる一般公開がありました。
普段では見ることのできない日本建築の裏側が
見学できるイベントです。
工事途中なので完成してからでは隠れてしまう部分が
見学できることも嬉しいのですが、
工事途中ですと仮設足場があるため
屋根など高い所も見学できるのも楽しみのひとつですよね。

 

今回の一般公開では屋根裏を見学できました。

見えないところでもしっかりした材料を使って
丁寧な仕事がしてあります。
なぜかと言うと、使ってある木材の変形や捻じれが
大きくないことと伝統工法による梁組部分のすき間が少ないこと。
そして、屋根裏で見えない束(梁の上にある短い柱のよう部材)も
角材に製材されているからです。
そして、百何十年前の大工さんが手掛けた仕事が
今もなお当時と変わらず残っている技術には脱帽です。

 

実はこの旧鈴木家住宅にもおもしろポイントがありましたよ。
妻壁によく見ると……。

何か着いている!!
工事担当者さんの話だと初めは地棟飾り
思っていたそうですが、屋根を解体してみると
地棟と関係ない高さに取付けられていることが判明。
よくよく見ると鳥の巣箱だったそうです。
こんな所に鳥の巣箱を取付けるなんて
家主さんの粋な計らいですネ。


レオパレス21の不備が発生した理由を考えてみました。2019年02月09日

また衝撃ニュースが流れた。
新聞の記事に書かれている内容を見ると、
外壁と天井の耐火性能が満たされていない事と
間仕切壁の遮音性能が満たしていない恐れがある。
この2点が建築基準法の規定を
満たしていないようです。

そして、その原因については
工期を短くすること
現場の作業員が誤解していたことと書いてある。
前者の理由は、言語道断!!!
会社のコンプライスの問題である。
しかし、後者の理由は他人事ではないのです。
昨年、超大手ハウスメーカーの現場を
見る機会がありました。
その時、施工方法に誤りがあったため
お施主さんを通してその旨を伝えたところ
『弊社は全棟この施工方法でやっています。』と
現場監督さんから返事が返ってきた。
その建材メーカーが出している施工マニュアルと
記載されている内容と違っているのにも拘らずである。
ということは、性能が満たされていないことになる。
その時は、建築基準法とは関係ない内容でしたが、
施行に誤りがあることを知らなかったのです。
その施工マニュアルを伝えて、やり直してもらいました。

この様に、『現場作業員が誤解していた』では
済まされないことがあるのです。
では、そうならない為にはどうしたら良いかというと
施工者と違う立場の監理者が必要です。
設計施工の会社ですと現場作業者と監理者が
同じ会社になってしまいます。
そうする監理がどうしても甘くなってしまいます。
設計事務所では、設計だけでなく現場の監理もします。
恐らくこの様なことが起こることはないと思います。