あぁ~懐かしい銭湯!2024年09月09日

 

時間が経つのもあっという間で、

 

2週間が経った先週末は京都市文化財マネージャー育成講座に参加してきました。

 

講座の後に、修了課題を一緒に作成するメンバーと修了課題について打合せ!!

 

 

 

その打合せ場所が、「京都を彩る建物」に認定されている九条湯

 

 

外観は昔ながらの銭湯の姿をそのまま残しています。

 

そして中に入ると、、、、、、、

 

                                             脱衣場もそのままの雰囲気で客席になっている。

 

 

                                             浴場も昔のタイルを残して、活用している

 

 

内部も昔の銭湯の仕上げを綺麗にして、雰囲気を残して、カフェ&バーにしていました。

 

学生時代に下宿していたところに風呂がなく、銭湯に通っていたので、とても懐かしい雰囲気の中で修了課題の打合せ。

 

リノベーションは保存するのではなく、その建物の魅力を残して活用する事を改めて感じました。

 

また、行きたいなぁ~!

 

 


天王社・和瓦葺きが始まりました。2024年09月05日

 

台風10号が通り過ぎ、また暑い日が続くようですね。

 

でも、朝晩は涼しくなった気がします。

 

さて、台風接近によって足助町・天王社さんの瓦葺きが延期になっていましたが、

 

今週の月曜日から瓦工事が始まりました。

 

 

最近は、耐震性向上などの理由で板金屋根が増えてきていますが、

 

日本建築にはやはり、和瓦がしっくりきますね。

 

波型の瓦は雨の多い日本の気候に合わせて形作られてきました。

 

雨水は木造建築の天敵の一つです。

 

いかに早く雨水を建築物から遠ざけるか考えられています。

 

この地域は日本3大瓦の産地である三州瓦の生産地(高浜市)も近いため、質の高い瓦が手に入ります。

 

そして、何よりもこのいぶし銀の色が渋く光っていてカッコいいですね。

 

 

この現場は小さなお社です。屋根面積が小さいけれど、屋根は少し反った形になっています。

 

なので、いぶし銀の瓦を反った屋根の形に一枚一枚すり合わせながら、職人さんが葺いていきます。

 

 

普段何気なく見ている屋根かもしれませんが、職人技が入っているんですよ。

 

出来上がった時、ピシッと瓦が並んでいる屋根は建築物の品を高めてくれます。

 

竣工の姿をぜひ楽しみにしていてください。


修了課題がいよいよ始まりました。2024年08月18日

 

お盆が終わりましたね。

 

春から受講している京都市文化財マネージャー講座も終盤に差し掛かってきました。

 

京都市文化財マネージャーの資格は、ただ講義を受講して、

 

必要な知識を持てば良い!ではなく、修了課題をグループで作成して、

 

修了課題の発表と提出をしなければ取得することが出来ません。

 

修了課題では、築50年以上が経過しており、街並みの景観として保存すると良いと思われる建造物を見つけて、調査報告書にします。

 

通常講義とは別時間で調査、実測、報告書作成をしなければならないので、結構大変!!

 

と言う事で、グループのみんなで物件をピックアップして、所有者さんから調査をさせていただくことに快諾をいただきましたので、

 

8月16日、17日と二日間かけて実測調査に行ってきました。

 

 

 

私たちが調査する建造物は、銀閣寺近くにある医院付き住宅です。

 

 

医院部分は洋風建築になっていて、住宅部分が日本建築の作りになっています。

 

そして、調査で小屋裏に入ると、、、、、、

 

棟木に上棟の日付と職人さんの名前が墨書きされていました。

 

 

『上棟昭和九

 棟梁松田芳太郎 左官早田嘉吉 手傳岩田幸次郎

 瓦土淵利 樋〇川 木材廣田定』(*一部 変換できない文字があります)

 

明治~大正期に洋風建築に似せた医院建築が観られます。

 

この建造物もその類なのかもしれません。

 

 

玄関に入ると受付の小窓がありました。

 

昭和レトロな感じが漂っていますよね。

 

今度は、地域の歴史やこの建造物の沿革などを聞き取りや古地図などから調べます。

 

どんな歴史があるのか楽しみですね。

 

 

 

8月16日、京都は送り火の日です。

 

調査が終わった後、グループのメンバーと送り火を見ました。

 

 

あぁ、夏も終わりだなぁ~。


『リノベーションをおススメする5つ目の理由』を YouTube にアップしました。2024年08月09日

 

お待たせしました。

 

全5回の『リノベーションをおススメする5つの理由』の最後になる5つ目の理由を、

 

YouTube にアップしました。

 

5つ目の理由は、『環境に優しく、地域活性の一助となる』です。

 

これについては、SDGs に大きく貢献することになります

 

SDGs に大きく貢献することになってくるので、やはり事業者さんの社会的アピールにもなります。

 

今回の解説では実際に空き家を就労継続支援B型事業所にリノベーションして活用したことで、

 

地域の不安要素を解決することにつながった実例も紹介しています。

 

もちろん、個人住宅として民家再生・リノベーションすることで、

 

産業廃棄物を削減すること、リノベーションの手法にもよりますが、街並みの景観を維持することにも貢献できます。

 

ぜひご覧ください。

 


改修工事が終わりました。2024年07月22日

 

GW前から始まっていた改修工事が先日無事に終わりました。

 

ここは和室8畳、和室10畳の部屋を洋室18畳にしてしまうという工事でした。

 

お子様が3人居て、まだ小さい頃は8畳と10畳の間の襖を外して、

 

3人が走り回って遊んだりしていました。

 

                                        10畳から8畳を見る。

 

                                        改修前は襖を取り外して使っていた。

 

今が一番上の子が中学校3年生になって、それぞれの部屋が必要になってきました。

 

部屋で区切ることもできるのですが、年が経てば巣立っていき、それぞれの部屋が空き部屋になってしまうだろう。と言う事で、

 

洋室18畳の一間にして、それぞれを本棚で区切ることにしました。

 

                                           本棚で1室をゆる~く3つの空間に間地切っている

 

                                          本棚がなくなると再び1室にもどる。

 

そして、将来はまた本棚をどければ広い部屋になります。

 

建物の用途は時代と共に少しずつ変化していきます。

 

その変化に対応できるようにゆる~く作ることも長く暮らしてもらう秘訣です。

 

 


『リフォームとリノベーションの違いは何?』を解説してます。2024年06月28日

 

『リフォーム』という言葉は私が小さい頃から使われていた言葉だったと記憶しています。

 

そして、『リノベーション』という言葉は数年前からよく聞くようになった言葉だと思います。

 

では、『リフォーム』と『リノベーション』は何が違うのでしょうか?

 

両方とも既存の建物を改修する工事の時に使われますが、改修する工事の内容が変わってきます。

 

その違いを、YouTube で解説をしました。

 

気になる方は、ご覧ください。

 

 


揚げ屋をしています。2024年06月17日

 

今日のブログは、豊田市足助地区の重要伝統的建造物群保存地区にある天王社さんの進捗を報告します。

 

みなさん、『揚家(あげや)』という言葉を聞いたことがありますか?

 

字を見ると何となく想像できるかもしれません。

 

そうです!家を持ち上げるのです。

 

天王社さんの今回の修繕工事の目的の一つに、『土台を取替える』工事があります。

 

土台を取替えるためには、部材を全部バラバラに解体してやり直す方法もありますが、

 

今回の様に建物全体をジャッキアップして、枕木の上に乗せるのです。

 

 

                                        井桁に組んだ枕木に乗せて揚家をした状態

 

こうすれば、梁や桁はそのままで土台だけを取替えることができます。

 

もちろん、揚家するために瓦を降ろしたり、床組を解体はしましたが、

 

建物全部をバラバラにして、組み直すよりも時間も手間も短縮できます。

 

 

 

 

では、これはどうやって揚げたのか?と疑問が出てきますよね。

 

今回は柱の足元に鉄骨を縛り付けて、その鉄骨を油圧ジャッキでジャッキアップしたのです。

 

 

この時、柱と鉄骨を縛り付けるワイヤーロープの結び方が揚家工事の中で一番重要なんです。

 

 

 

このワイヤーロープの結び方を見ると鉄骨が上がってもお社がズリ落ちてしまうのではないか?と思ってしまいますよね。

 

実はこの結び方に職人技があるのです!

 

ズリ落ちようとすればするほど、ワイヤーロープが締め付ける仕組みになっているのです。

 

なので、柱を傷めないように柱の周りには養生する板を当てがっています。

 

その養生板には、ワイヤーロープが痛々しいくらいめり込んで締め付けているのです。

 

その為、少しズリ落ちてからは一切動かなくなります。

 

揚家している間に縁石の沈下防止と防湿を兼ねて基礎コンクリートを打設します。

 

コンクリート工事をしている間に土台の加工をして、土台の取替え工事へと進んでいきます。

 

 

 

それでは、また次回のブログを楽しみにしてください。

 

 


天王社さんの着工前確認がありました。2024年05月18日

 

先日、豊田市足助地区の重要伝統的建造物群保存地区にある天王社さんの

 

修繕工事に当たって、文化財課さんとの着工前確認がありました。

 

 

解体前に今回の工事で、取替える部材と既存のまま再用する部材の確認をします。

 

取替える部材が多すぎると建替えてしまったように見えてしまいますし、

 

既存のまま再用する部材が多すぎると修繕工事の意味がなくなってしまいます。

 

その文化財として保存しつつ、今後も地域のお社として残していく為に、

 

とても大切な打合せなのです。

 

この打合せが終わると、いよいよ着工です。

 

現在の姿から大きく形が変わる訳ではありませんが、

 

修繕工事で年末には綺麗になるのが楽しみです。

 

                                        着工前正面より

 

                                         着工前・北西角より

                                          明治四年に上棟

 


改修工事が始まりました。2024年05月08日

 

みなさん、ゴールデンウイークはいかがだったでしょうか?

 

ゴールデンウイークの後半は、天気が良くお出掛け日和でしたね。

 

実はゴールデンウイーク前から、改修工事が始まりました。

 

・和室8畳と和室10畳を1つの部屋に改修

 

・18畳になる部屋の断熱改修

 

・6畳の和室を断熱改修及び改修

 

この3点の改修工事です。

 

                                        着工前の和室8畳と和室10畳

 

 

                                                  着工前の和室6畳

 

 

各部屋を解体してみると丸太梁が出てきました。

 

現場の住宅は昭和58年の建物です。

 

古民家のように煙に燻された大きな梁ではありませんが、スマートな丸太梁です。

 

                                                  天井を解体すると丸太梁がありました。

 

 

                                                  和室6畳の天井裏にも丸太梁がありました。

 

 

解体が終わったら、構造補強をしていきます。

 

それぞれの部屋がどのように改修されるか楽しみにしていてくださいね。

 


YouTubeを更新しました。2024年04月25日

 

みなさんお待たせしました!

 

風とガレの YouTube 『民家再生・リノベーションをおススメする4つ目の理由』を本日アップしました。

 

今回は『使用する用途を変更しても大丈夫』です。

 

令和元年の建築基準法改正で、民家だった建物をリノベーションして施設建築にし易くなりました。

 

しかし、注意しなければいけない事があます。

 

いわゆる落とし穴ですよね。

 

その注意しなければいけない点について解説しています。

 

これについては、元々の用途が施設だった建築をリノベーションするときも

 

同様の落とし穴になる場合があります。

 

これから、リノベーションしてビジネスをしようとお考えの方は、是非ご覧ください。

 

 


京都市文化財マネージャー育成講座が始まりました。2024年04月16日

 

今年は、『京都市文化財マネージャー育成講座(建造物)』を受講します。

 

 

多数応募の中から、受講生になれました。ラッキーです。

 

僕は、奈良の設計事務所で古民家再生や文化財の設計監理の経験を積みました。

 

なので、実務的な事はその時の経験や学んだことを活かして仕事をしています。

 

今回は、学術的な事や行政との関わりなどをこの講座で学べたらと思っています。

 

京都市文化財マネージャーの資格は講座を受講すると取得できるのですが、

 

その講座のスケジュールが、結構ハードなんです。

 

 

隔週土曜日(月2回)に講義があり、7ヶ月(全14回、66時間)続きます。

 

そして、最後の講義はグループで修了課題の発表があります。

 

これは、講義以外の時間で6人1グループで物件を1つピックアップして、

 

みんなで調べたことを発表します。

 

大変そうだけど、楽しい要素も盛り沢山ありそうです。

 

今年は、京都の建物のブログも書けると良いなと思っています。

 

楽しみにしていてください。


新芽が出てきました。2024年04月08日

 

今年2月中旬にヤマモミジの苗木を購入して庭に植えました。

 

そのヤマモミジの新芽が開いてきました!!

 

                                                 ヤマモミジの新芽

 

無事に庭に根付いたことが分かって一安心です。

 

今年は、新緑や紅葉が楽しみです。

 

ヤマモミジ以外の植栽も新芽が開いてきました。

 

                                               ハナミズキの新芽

 

ハナミズキは6月に白い花が咲きます。

 

                                               ムクゲの新芽

 

ムクゲもはハナミズキの花が終わった頃に薄紫色の花が咲きます。

 

季節が変わるとそれぞれの植栽を楽しむことができる庭になっています。

 

日本の気候は四季が楽しめるので、生活の中に取り入れられると家での暮らしがより楽しくなります。

 

花が咲いたら、またブログで報告しますね。

 

楽しみにしていてください。