囲炉裏のいろいろ2021年05月07日

  

先日、炎の揺らめきに癒されるブログを書きました。

  

日本建築において、火を使う場所と言えば、

  

囲炉裏を思いつくのではないでしょうか。

  

  

その囲炉裏について調べてみました。

  

「いろり」という言葉は、室町時代にできたものであり、

   

それ以前は「ひたき」などと呼ばれていたそうです。

   

その意味するところは、人の居場所、火所を表す。

   

囲炉裏は、炊事、採暖、乾燥、照明などが主な機能であり、

   

その昔は歳末や新年などの行事や儀式めいた事もここで行っていたそうです。

   

囲炉裏が切られる場所は、食事・団らんの場所などの人が集まる場所で、

   

今でいうダイニング・キッチンにあたるところです。

   

囲炉裏は神聖視されていて、唾を吐いたり、不浄物を焼くことは

   

禁止されていたそうです。火の神様がいるという事ですかね。

   

そんなことから、囲炉裏の灰を禅の砂庭のように金鏝で均して、

   

いろいろの波模様を表現するなどしていたそうです。

    

確かに写真の囲炉裏の灰もきれいな模様がかたどってありますね。

    

また、昔から生活とも切り離すことのできない存在だったため、

   

民俗学的なことも多くかかわっているようです。

  

参考文献:滅びゆく民家 間取り・構造・内部


二酸化炭素ガス消火設備って?2021年04月26日

   

今月の中旬ごろに東京都で地下駐車場で

  

消火設備の二酸化炭素が発生する事故が起こりました。

  

  

まず、消火設備で二酸化炭素が出るの?という方のために、 

  

消火設備には、いろいろな種類があります。

  

その中に不活性ガス消火設備と言われるものがあります。 

   

この消火設備は、不活性ガスを放出し、酸素の濃度を下げ、

  

主に窒息作用により消火する設備です。

  

不活性ガスの一つに二酸化炭素が使われています。

  

水や泡などを放出しないため、

  

水浸しになったり汚れたりすることがりません。

  

その為、図書館の書庫等水損を嫌うところ

  

常時人がいないところで使用します。

  

しかし、二酸化炭素は大気中の濃度が高くなると

  

人体に悪影響が出るのです。

   

ビックリするかもしれませんが、

   

大気中の二酸化炭素濃度が約4%を超えると

  

呼吸困難、頭痛、めまい等の症状が出ます。

   

今回、設置されていた場所も昇降機を使った地下駐車場で

   

ほどんど人が入らない場所でした。

  

しかし、天井板の張替え工事の時に起こってしまった事故です。

   

今は、イナートガスと言われる人体への影響が少なく、

    

環境面でも優れたガスが使われてきています。

   

東京消防庁によると2017年2月以降6件の

   

二酸化炭素ガス噴出事故が起こっているそうです。

   

今後、このような事故が起こらないようにしてもらいたいです。

   

最後に、この事故で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。


トマトとオニオンとアボガドのマリネ2021年04月21日

   

 僕は、トマトが大好きなんです。

  

トマトに塩をかけただけでも、喜んで食べます。

  

学生時代にあるフランス料理の巨匠が、

  

「トマトに塩をかけたら、サラダになる。」と言っていた。

  

と聞いた時は、大きく頷いたくらいです。

  

  

  

僕は料理することが好きです。

   

と言う事で今日は、

  

トマトと紫玉ねぎとアボガドのマリネを紹介します。

  

材料は、その名の通りトマト、紫玉ねぎとアボカドです。

  

レシピは、とても簡単です。

  

まず、材料をみじん切りにして、ボウルに入れる。

  

  

塩、酢、オリーブオイル(エキストラバージン)

  

お好みに合わせて適量入れる。

  

一晩漬け込んでおく。 出来上がり!!

  

   

食べる時にカツオ節をかけても美味しですよ。

   

季節も温かくなってきましたので、

  

冷やしたトマトとオニオンとアボガドのマリネを

 

ぜひ一度試してみてください。

   

  

コミンカグラシ

住んで働く空間にはそれなりの設計が必要です。
そんな住働一体型のリモートライフに
ふさわしい暮らし方
を設計します。


炎に癒される2021年04月12日

  

僕は、どちらかというとインドア派なんです。

  

外に出かけてアクティブに動くというよりは、

   

家に居て、のんびりしている感じです。

  

先週末、あまりにも天気が良かったので、

   

デッキに寝転がってくつろいでいました。

  

フッと炎の揺らめきをボーっと眺めたくなり、

  

そそくさと準備して夜を待ちました。

   

そして、薄暗くなってきた頃に薪に着火!!

  

   

炎の揺らめきは、小川のせせらぎと

  

同じ 1/f のリズムだから癒されるとか、

  

人類の祖先が、動物で初めて炎を使うようになり、

  

炎によって身を守ってきたから、炎を見ると落ち着くんだとか。

  

炎に癒される訳には諸説ありますが、

   

本当に癒されますね。

  

炎を眺める僕の横で、

   

子ども達がマシュマロを温めて食べていました(笑)。

  


サンティアゴ・カラトラバの作品2を紹介2021年03月30日

  

以前にも紹介しました僕の好きな建築家

  

サンティアゴ・カラトラバの作品紹介をします。

  

今回紹介する作品は、フランス・リヨンにあるサトラス駅です。

  

  

パッと見て何を想像するでしょうか?

  

僕は鳥が翼を広げている姿を思い浮かべました。

  

   

   

  

かなり、印象的ですよね。

  

そう、このサトラス駅は強いシンボル性を持つ

  

ランドマークとして、計画されたのです。

  

しかも、このサトラス駅はリヨン空港に付加され、

  

ヨーロッパの高速鉄道システムでつながった最初の駅なのです。

  

つまり、空港とも関係しているのです。

  

だから、鳥が翼を広げて飛んでいるかのように

  

設計されているのかもしれませんね。

  

以前紹介したサンティアゴ・カラトラバの作品1は

  

水面に映る姿と合わせると人間の眼に見えるように

  

設計されていました。

  

サンティアゴ・カラトラバの作品は構造を見せつつ、

  

動物の動きを感じられる設計が魅力の一つなのです。


岡崎市・信光明寺(重要文化財)に行く!!2021年03月24日

先日、天気が良かったので、

 

岡崎市・信光明寺(重要文化財)を

  

見学しに行ってきました。

  

風とガレは、日本建築が好きなのです。

  

  

   

さてさて、重要文化財である信光明寺の話に

   

移りましょう。

  

   

   

信光明寺は1478年に建てられたことが

  

分かる棟札が見つかっています。

  

信光明寺は禅宗様(ぜんしゅうよう)

  

呼ばれる鎌倉時代に中国から禅宗に

  

伴ってもたらされた様式です。

  

そして、緻密で繊細な意匠が特徴です。

  

では、その禅宗様の特徴を

  

ピックアップしながら見ていきましょう!

   

      

    

・平面正方形である。

  

信光明寺は柱間が3間の大きさで

  

正方形になっています。

  

    

・屋根の反りが強い

  

   

写真を見てもらっても分かると思います。

  

屋根の両端が大きく反っていますよね。

  

この大きく反っているところが

  

禅宗様の特徴の一つです。

  

   

・扇垂木

  

屋根を支える垂木が放射状に並んでいる。

  

  

これだけを見ても分かりにくいですよね。

  

よくある屋根の端の写真を見てください。

  

  

違いが分かりましたか?

  

垂木の並び方が違いますよね。 

   

上の写真が扇垂木です。

  

   

・火頭窓

  

  

上方に繰形のある尖頭アーチがある窓!

  

その窓が両脇に設けられています。

  

花頭窓とも書くことがあります。

  

    

・詰組

  

  

壁と屋根の間にあるゴテゴテして

  

白色塗のある部分です。

  

これを組み上げて少しでも軒が

  

深くなるように工夫しています。

  

  

・堅板壁

  

 

板壁で作られていて、

  

土壁はほとんど使われいないのも特徴です。

   

  

  

ザッと禅宗様の特徴と合わせながら

  

信光明寺を見てきました。

  

今日のブログはマニアックな部分が

  

多い気がするかもしれませんが、

  

こんな視点でお寺を見てもらえると

  

お寺と言っても建物の造りに

  

いろいろな特徴があることが

  

分かってもらえると嬉しいです。

  

もし、旅行などでお寺を見る機会が

  

ありましたら見比べてみてくださいね。

  

参考文献:建築用語辞典


山の幸、椎茸で春を満喫!2021年03月11日

 

昨日、豊田市旭地区産の

 

原木椎茸を購入しました。

 

まん丸肉厚の採れたて椎茸!

 

 

ぷくぷくですね。

 

早速、椎茸ステーキして食べました。

 

美味いッ!!

 

肉厚ならではの歯ごたえと、

 

新鮮な山の幸の香りが何とも言えません。

 

料理と言えるのか分かりませんが、

 

シンプルにグリルで焼くだけ。

 

後は、醤油もしくはポン酢をかけて食べる。

 

 

みなさんはどちらが好みですか?

 

僕は、ポン酢が好きです。

 

でも、醤油バターも美味しかったです。

 

椎茸の旬は、秋と思うかもしれませんが、

 

実は春も旬なんですよ。


既存住宅状況調査技術者登録の更新2021年03月10日

  

 先日、既存住宅現況調査技術者更新講習に

出席してきました。

緊急事態宣言中でしたが、

更新講習は感染対策をしての開講でした。

修了証が届いたのは先週ですが、

講習が開催されたのは2月初旬!!

感染対策の一つとして、窓を開けての

換気があったのですが………。

寒い!! 仕方のない事ではあるのですが、

結構辛かったです。

令和3年度は一級建築士の定期講習が

あります。これを教訓に定期講習は

春もしくは秋の気候の良い季節に受講しよう!

 

既存住宅現況調査技術者登録

ジンチョウゲの花が咲きました2021年03月02日

 

玄関の前庭に一昨年に植えたジンチョウゲの花が咲きました。

 

ジンチョウゲを植えてから2月から3月の朝の楽しみでした。

 

昨年も花が咲いたときは子ども達に「ジンチョウゲの花が咲いたよ!!」と

 

はしゃいでしまいました。どっちが子どもなのか分からないぐらい。

 

何といっても香りが良いですよね。

 

 

ジンチョウゲ(沈丁花)を調べてみました。

 

原産地は中国で日本では室町時代には栽培されていたようです。

 

雌雄異株で、雌株はほとんどが見られないため、挿し木で増やすそうです。

 

春の季語としてよく詠われている。

 

花の煎じ汁は、歯痛口内炎の民間薬として使われる。

 

花言葉は、栄光・不死・不滅・永遠・歓迎

 

これらを見てみると、昔から日本の文化や暮らしの中にあったんですね。

 

これから残りのつぼみも咲き始めると手毬状になって、

 

心地よい香りが広がるのが楽しみです。


北淡路ファーム・ ハートスランド プロジェクト 始動2021年02月24日

 

先日、淡路島に出張でした。

 

 

実は北淡路出で区画整備をした農地を

 

「食のテーマパーク」として地域に貢献するプロジェクト

 

いよいよ始動しました。

 

 

 

このプロジェクトは区画整備した農地で採れた野菜などを

 

食べることのできる農家レストランや野菜の加工場など

 

「体験してもらう」「味わってもらう」施設計画があります。

 

その施設計画に風とガレNI & Co. Architects

 

共同で参加させてもらうことになりました。

 

 

今回、キックオフ会で顔合わせしたメンバー17人は

 

農業、土壌、設備など各分野のプロフェッショナルで

 

話をしていても熱いメンバーばかりでした。

 

今からワクワクが止まりません。

 


恵方巻は自家製が毎年の恒例!2021年02月09日

 

先週の話になってしまうのですが、

 

我が家では自家製恵方巻が毎年の恒例です。

  

 

子ども達も自分の好きなネタを巻いて食べます。

 

自家製の恵方巻(のり巻き)を食べると

 

普段の料理ではなかなか使う事のないかんぴょうが

  

名脇役だと実感します。

 

お店でのり巻きを買って食べると

 

目玉となるネタが巻いてあるので、

 

気付かないですが、自家製でシンプルなネタで巻くと

 

かんぴょうがとても美味しく、

  

どのネタとも合わせられるのです。

 

建築にも、かんぴょうのような名脇役はいるんですよ。

 

また、そんな名脇役を紹介するブログも企画しましょう。

 

お楽しみに~!


無双窓って何??2021年01月20日

   

『無双窓』って何?という方が多いのではないでしょうか?

 

無双窓とは、パッと見た感じは板張りの壁(写真下)……。

       

     

実はその板の片方を横にスライドさせると……、 

      

開閉できる(写真下)のです。つまり、窓なんです。

      

     

スライドを加減することで、採光を調整したり、風通しの調整をしたりします。

     

      

       

無双窓は、江戸時代初期くらいまでの民家は

     

開口部が小さくかつ少なく閉鎖的な造りだったのです。

      

当時は寝具が十分でなかったので、できるだけ開口部を抑えることで

      

寒さを防いでいたのです。

     

この時代には当然ガラスなどはなかったので、

     

外との境界は壁もしくは板戸、障子だったのです。

     

寒さを防ぎつつ、明かりや風通しを調整できる無双窓は

    

とても生活するのに便利だったのです。

    

この窓には、『夢想窓』と書かれることもあったそうです。

    

真暗な部屋に、そっと明かりを入れることのできる開口部は

   

『夢想』な窓だったのでしょうね。

  

参考文献:物語|ものの建築史「窓のはなし」著:日向進